04月05日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
5日午前の日経平均株価は続落し、前日比353円46銭安の1万5769円81銭で終了。
引き続き買い手控えムードの強いなか下値模索を余儀なくされ、日経平均は取引時間中としては3月1日以来、約1カ月ぶりとなる1万6000円台割れとなった
一時1万5758円まで下落し、取引時間中では2月24日以来、約1カ月ぶりの安い水準を付けた。
外国為替市場で1ドル=110円台まで円高・ドル安が進行し、輸出採算の悪化などによる企業業績への影響を懸念した売りが幅広い銘柄に出た。
今後発表される主要企業の今期(2017年3月期)見通しが慎重な内容になるとの懸念が広がった。
MY原油先物相場は時間外取引でも下値を模索しており、世界経済の成長が鈍化するとの懸念を強めている。資源開発大手の国際石開帝石が大幅安となり、資源安が業績の下振れ要因となっている商社株も軟調で、三菱商と三井物の下げが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆500億円、売買高は10億8551万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1871と、全体の約96%を占めた。値上がりは62、変わらずは15銘柄だった。
個別では、3月の既存店売上高と客数が減少したファストリは下落。今期(17年3月期)の減益観測が伝わった三菱マが下げた。富士通や三菱重が売られ、メガバンクの三菱UFJとみずほFGの下げが目立った。メディカルシステムネットワークが急反落、サイバネットシステム、さくらインターネットなどの下げも目立つ。
一方、決算を発表したキユーピーは大幅高。ソフトバンクと大東建は上げた。東洋紡、アコム、日本水産なども上昇した。
東証2部株価指数は続落。前引けの2部指数は、前日比78.97ポイント安の4212.93となった。
個別銘柄では省電舎、アートSHD、サイバーコム、ラオックスと象印が下げ、一方、RVH、MV西日本、ぷらっと、指月電が上げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は6日続落した。午前の終値は前日に比べ31円62銭安い2386円13銭だった。外国為替市場で進んだ円高・ドル安を受けて日経平均株価が大幅安となり、投資家心理が悪化した。相場全体の地合い悪化のなかで、個人投資家などが中小型株に目先の利益を確定する目的の売りを出した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で404億円、売買高は8505万株。個別銘柄では昭栄薬品、フジタコーポ、サン電子やトレイダーズ、カルナバイオが下落した。半面、プラザクリエ、3Dマトリックス、EAJやラクオリア、3DMが上昇した。
東証マザーズ指数は大幅に反落した。前引け時点は前日比60.71ポイント安の942.44だった。個別銘柄では、そーせいやジグソー、グリンペプなど主力株が軒並み下落した。Aiming、アカツキ、MRT、エボラブルアジア急落した。上昇はエクストリームがストップ高。ジェネパ、APLIX、シリコンスタなど9銘柄にとどまった。