04月05日 相場概況(寄り付き後)

【10時の概況】
日経平均株価は前日比247円57円銭の1万5875.70円で推移している。
一段安となり、前日比の下げ幅は一時、300円に迫った。
外国為替市場で円相場が1ドル=110円台を付けるなど円高・ドル安が進行しており、輸出採算の悪化などによる企業業績への影響を懸念した売りが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を拡大している。
円相場の一段高を受け、今後発表される主要企業の今期(2017年3月期)見通しが慎重な内容になるとの懸念が強まり、投資家の心理は冷え込んでいる。ニューヨーク原油先物相場が時間外取引で、1バレル35ドル台で下値を模索する値動きになっていることも、買い手控えムードを強めた。
業種別では33業種中31業種が下落し、上昇は水産・農林、医薬品の2業種のみ。値下がり1位は鉱業で、以下、銀行、石油・石炭、鉄鋼、ゴム製品、証券・商品と並ぶ。
東証1部の売買代金は概算で6369億円、売買高は6億7037万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1780と、全体の9割超を占めた。値上がりは123、変わらずは45だった。
日経平均マイナス寄与度は37.65円の押し下げでファストリがトップ。以下、KDDIが32.71円、ファナックが13.34円、東エレクが7.22円と続いている。
プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を3.41円押し上げている。次いで塩野義が2.82円、エーザイが2.51円、アステラスが2.16円と続く。
個別では、ブリヂストンと富士通は下げ幅を拡大し、KDDIとNTTドコモも一段安。原油安が嫌気され、国際石開帝石とJXは日中の安値圏で推移している。
一方、楽天とソニーは上げ幅を広げた。医薬品の塩野義と小野薬は前日終値を上回って推移している。