04月04日 相場展望(寄り付き後)

【10時の概況】
日経平均株価は前週末比25円01銭安の1万6139.15円で推移。
円高進行を受けた朝安後、心理的な節目の1万6000円を前に相場が底堅さを増し、運用リスクを回避する動きが弱まった。
1日までの営業日で970円下げていたため、下値では押し目買い意欲が根強い。一方で日経平均が上げに転じると戻り売りも出て上値を抑えている。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6389億円、売買高は6億8814万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1390と7割を超えた。値下がりは460、変わらずは100銘柄だった。
業種別では33業種中26業種が値上がり。1位は水産・農林で、以下、医薬品、食料、電気・ガスと続く。値下がり上位には輸送用機器、ゴム製品、証券・商品が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は27円46銭の押し下げでファストリがトップ。以下、KDDIが7.53円、トヨタが5.61円、ソフトバンクが5.41円、富士重 と続いている。
プラス寄与度トップはアステラスで、日経平均を4.51円押し上げている。次いで第一三共が3.79円、塩野義が3.65円、味の素が3.65円と続く。
個別では、原油安を受けて東電HDや関西電が上昇している。三菱商など商社株も高い。ソニーやパナソニック、シャープも上げている。値がさ株ではファナックが上げに転じた。一方でトヨタや日産自は下げ幅が拡大。ファストリも下げている。
東証2部株価指数は反発している。象印や省電舎が上昇し、フマキラやラオックスが下げた。
iPS細胞の研究試薬などを手掛ける創薬ベンチャーが依然として市場の注目度は高い。
そーせいグループが5日ぶり急反発したほか、サンバイオが一時10%を超える上昇。また、カルナバイオサイエンス、リプロセル、JCRファーマ、ペプチドリーム、ヘリオスなどバイオ関連株が買われている。
225先物はアムロ・メリル・ニューエッジ・三菱・日産・パリバが買い越し。
野村・バークレイズ・ドイツ・マネ・クレディ・大和・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物はメリル・みずほ・大和・ソジェン・アムロ・ニューエッジが買い越し。
バークレイズ・三菱・モルスタ・野村・GS・JPが売り越し。
外資系等はすかいらーく(3197)、第一三共(4568)、インベC(1435)、フルヤ金属(7826)に注目。
テクニカル的にはユニゾHD(3258)に注目。