04月01日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
1日の日経平均株価は大幅に4日続落した。終値は前日比594円51銭安の1万6164円16銭だった。
名実ともに新年度入りとなった東京市場は、思わぬ波乱展開でスタートした。
寄り前に日銀が発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)で企業の景況感が悪化し幅広い銘柄に売りが広がった。
3月の短観によると、企業の景況感を示す業況判断指数は大企業製造業がプラス6だった。前回2015年12月調査のプラス12から悪化し、市場予想を下回った。
中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は8カ月ぶりに景気判断の境となる50を回復したものの、市場の反応は鈍く、時間と共に日経平均は下げ幅を拡大した。
東証1部に上場する銘柄の合計時価総額(政府保有株を除く)が484兆4376億円と、3月18日以来およそ半月ぶりに500兆円の大台を割り込んだ。
4日間合計で日経平均は1000円近い下げをみせた。120%台の推移が続いていた東証1部の騰落レシオも一気に100%トビ台まで下がった。
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比423.39ポイント安の1万1738.40だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、前日比45.80ポイント安の1301.40で終えた。業種別TOPIXでは全33業種が下落し、電気機器、電気・ガス業、鉱業の下げがきつい。
東証1部の売買代金は概算で2兆6570億円、売買高は25億7927万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の95%超の1860、値上がりは70、変わらずは17だった。
個別では、前日に16年度からの事業計画を示したパナソニックが大幅に下げた。主力のトヨタやソニー、三菱UFJやみずほFGなどのメガバンクも下げた。クックパッド、ベクトル、サイバネットシステムなどが急落した。
半面、ソフトバンクグループが頑強、KDDIも底堅い。植物由来の次世代繊維「セルロースナノファイバー(CNF)」の商業生産を始めると発表した中越パが高い。ビットコインの関連企業に出資すると発表したマネパGも上げた。
東証2部株価指数は4日続落した。個別銘柄ではRVH、クリヤマHD、Oak、ラオックス、朝日インテク、アートSHDが下げ、アイレップや三谷商が上げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は4日続落した。終値は前日比37円33銭安い2422円73銭だった。日経平均株価の下げ幅が一時600円を超えると、株価の先行きに対する不透明感が強まり、新興株にも個人投資家などの売りが膨らんだ。日経ジャスダック平均はチャート分析上の目安となる25日移動平均(約2422円56銭)に迫った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で693億円、売買高は1億2914万株だった。
個別ではテイン、トレイダーズHD、神田通機、サン電子やカルナバイオ、セプテニHDが下落した。ANAP、EAJがストップ高。アパマンショやラックなどが上昇した。
東証マザーズ指数は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比29.56ポイント安い991.24だった。4日ぶりに節目の1000を割り込んだ。前日に9カ月ぶり高値(1020.80)を付けた反動で、目先の利益を確定する目的の売りが広がった。売買代金は概算で1880億円と、2014年12月2日以来およそ1年4カ月ぶりの水準に膨らんだ。
個別銘柄ではそーせいやモルフォ、リンクバル、メドピア、sMedio、FFRIが下落した。一方、日本アクア、アカツキやジグソー、アンジェスが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,164.16 |
-594.51 |
日経平均先物 |
16,180.00 |
-580.00 |
TOPIX |
1,301.40 |
-45.80 |
TOPIX先物 |
1,301.50 |
-46.00 |
東証2部指数 |
4,294.10 |
-87.32 |
JASDAQ |
2,422.73 |
-37.33 |
マザーズ |
991.24 |
-29.56 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2579270 |
2657037 |
東証2部 |
82580 |
18579 |