04月01日 相場概況(寄り付き後)

【10時の概況】
日経平均株価は前日比339円98銭安の1万6418.69円で推移。
日経平均株価はじりじりと下げ幅を広げた。一時は前日比396円安の1万6362円まで下げ、取引時間中として3月1日以来1カ月ぶりの安値水準をつけた。
朝方に日銀が発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)で企業の業況感が悪化。投資家心理が冷え込み、リスクを避ける動きが続いている。
株安と歩調を合わせるように円相場が1ドル=112円台前半まで円高・ドル安が進み、企業の輸出採算が悪化するとの警戒感も重荷となった。3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表まで買いを手控える動きもあって下げ幅が広がった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げ、ともに前日終値からの下落率は2%を超えた。
業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は電気機器で、以下、医薬品、保険、ガラス・土石、電気・ガス、空運と並ぶ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6988億円、売買高は7億2212万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割を超える1787、値上がりは110、変わらずは48だった。
日経平均構成銘柄の値上がりは4銘柄にとどまり、217銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリで、日経平均を36.53円押し下げ。以下、ファナックが12.37円、アステラスが10.51円、京セラが10.29円の押し下げと続く。
プラス寄与トップはKDDIで、日経平均を10.13円押し上げ。ソフトバンクが9.43円、コナミHDが1.18円、トクヤマが0.08円で続いている。
主力のトヨタやソニーが下落した。2016年度からの事業方針を利益重視に転換する姿勢を示したパナソニックが大幅安。半面、KDDIやソフトバンクが上昇し、マネパGも高い。
東証2部指数は4日続落。ラオックス、朝日インテク、アートSHDが下げ、アイレップが上昇した。
225先物はアムロ・バークレイズ・UBS・ドイツ・松井・SBIが買い越し。
野村・クレディ・シティ・大和・メリル・みずほ・日興が売り越し。
TOPIX先物はメリル・みずほ・バークレイズ・アムロ・シティが買い越し。
三菱・HSBC・JP・日興・大和が売り越し。
外資系等は、クルーズ(2138)
テクニカル的には、あい(3076)、シュッピン(3179)、プレサンス(3254)、ヤマシン(6240)、マーベラス(7844)、藤田観光(9722)が動兆。