03月31日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
31日の日経平均株価は3日続落した。前日比120円29銭安の1万6758円67銭で終えた。大引けにかけて期末の持ち高調整の売りが出て相場を押し下げた。
日経平均はこの日の安値引け。週末にかけて日米で重要な経済指標の発表を控え様子見気分も強く、小幅な値動きに終始する場面が多かった。
前日の欧米株市場が総じて堅調だったものの、為替の円高警戒感が根強いなか主力株中心に買いが手控えられた。あすに日銀短観や中国の製造業PMI、米雇用統計発表など重要イベントを控えており、積極的な買いが入りにくい環境だった。
市場エネルギーに欠けるなか売り買いが交錯し方向感の乏しい展開だった。
JPX日経インデックス400も3日続落した。終値は前日比87.88ポイント安の1万2161.79だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、9.09ポイント安の1347.20で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3073億円だった。売買高は22億2549万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1449と全体の74.4%を占めた。値上がりは421、変わらずは76銘柄だった。
個別では、ソフトバンクグループが軟調、セブン&アイ・ホールディングス、JR東日本、NTTやKDDIが下落した。武田や小野薬も安い。31日に3カ年の中期経営計画を発表した日通が売られた。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収が決まったシャープも下げた。
半面、金融株の三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクが上昇。ホンダやマツダが上げた。ソニーやパナソニックにも買いが先行。白物家電の売却で中国の家電大手・美的集団と最終合意したと前日に発表した東芝が上げた。デンソーも買いが優勢だった。JCRファーマが大幅高、ディア・ライフ、テクノスジャパンなども値を飛ばした
東証2部株価指数は3日続落した。大引けの2部指数は、前日比6.70ポイント安の4381.42となった。個別銘柄では日プラスト、カネミツ、日華化、象印や朝日インテクが下げた。一方、アイレップがストップ高。安川情報、アジア航測、トラオックスやシステムソフは上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に3日続落した。大引けは前日比36銭安の2460円06銭だった。
外部環境の影響を受けにくいとされる新興企業株には買いが向かい、相場を支えた。政府が訪日外国人を2020年に現在の倍に増やす目標を掲げたことを受けて、旅行者らを一般住宅に有料で泊める「民泊」に関する銘柄は上昇した。

【新興株大引け】
ジャスダック市場の売買代金は概算で843億円、売買高は1億5021万株。個別銘柄ではチエル、データアプリ、KTK、カルナバイオやセリア、Dガレージが下落した。一方、フジタコーポ、EAJ、アパマンショップがストップ高。サン電子やプロパスト、アパマンショは上げた。
東証マザーズ指数は4日続伸。大引けは前日比7.73ポイント高の1020.80だった。昨年6月25日以来およそ9カ月ぶりの高値を付けた。個別銘柄ではAiming、グリーンペプタイ、アカツキ、AMBIT、エイティング、メドピアなどがストップ高。メドレック、インベスC、モルフォが買われた。半面、sMedio、メディア工房、そーせいやジグソー、ブランジスタが売られた。
きょう新規上場したエボラブルAは10時25分に公募・売り出し価格(公開価格、1800円)を870円(48.3%)上回る2670円で初値を付けた。その後は制限値幅の上限である3170円まで買われる場面もあったが、大引けにかけて伸び悩んだ。終値は2550円だった。 PRTIMEは10時49分に公開価格(1340円)を790円上回る2130円で初値を付けた。その後も初値を上回って推移する場面が多く、終値は2141円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,758.67 |
-120.29 |
日経平均先物 |
16,760.00 |
-180.00 |
TOPIX |
1,347.20 |
-9.09 |
TOPIX先物 |
1,344.00 |
-18.00 |
東証2部指数 |
4,381.42 |
-6.70 |
JASDAQ |
2,460.06 |
-0.36 |
マザーズ |
1,020.80 |
7.73 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2225490 |
2307377 |
東証2部 |
79760 |
14834 |