03月31日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
31日午前の日経平均株価は小幅ながら3日ぶりに反発した。前日比11円08銭高の1万6890円04銭で午前の取引を終えた。
前場は、方向感の定まらない値動きとなった。
前日の米株高やニューヨーク原油先物相場の下げ止まりで、投資家心理が改善した。もっとも、週末にかけて日米の重要な経済指標の発表を控えていることもあり、様子見気分が強く上値は限られた。
ただ、売り圧力は弱く、日経平均は前場後半に持ち直し小幅ながらプラス圏で着地している。
JPX日経インデックス400は小幅に3日続落、東証株価指数(TOPIX)は前日比横ばいで前引けとなった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9321億円だった。売買高は9億6684万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は735と、全体の37.7%を占めた。値下がりは1064、変わらずは146銘柄だった。
個別では金融株の三菱UFJやみずほFGなどメガバンクが上昇したほか、オリンパスやパナソニックが上げた。白物家電事業の売却で中国の家電大手・美的集団と最終合意したと前日に発表した東芝の上げが目立った。JCRファーマが急伸、藤田観光も高い。
半面、ソフトバンクやNTT、セブン&アイ・ホールディングスが下落。武田や小野薬も下げた。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの買収が決まったシャープは下落。
アンリツが急落、大同特殊鋼も安い。ノーリツ鋼機、アイスタイルも大きく値を下げた。
東証2部株価指数は小幅ながら3日続落した。前引けの2部指数は、前日比1.31ポイント安の4386.81となった。
個別銘柄ではカネミツ、日本プラスト、日華化、スター・マイカ、象印が下げた。一方で安川情報、ラオックスやシステムソフト、川金HDが上げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。前引けは前日比1円39銭高の2461円81銭だった。外部環境の影響を受けにくいとされる新興企業株に投資家の関心が向かった。政府が訪日外国人を2020年に現在の倍に増やす目標を掲げたことを受けて、旅行者らを一般住宅に有料で泊める「民泊」に関連する銘柄の上昇が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で492億円、売買高は8862万株。
個別銘柄ではシーズメン、フジタコーポ、テインがストップ高。サン電子、ラックやプロパスト、アパマンショが上げた。一方でヒーハイスト、KTK、カルナバイオやアイサンテク、トリケミカルが下落した。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比7.82ポイント高い1020.89だった。個別銘柄では夢展望、Aiming、アカツキ、メドピアがストップ高。グリンペプやモルフォ、インベスCが買われた。半面、そーせいやメディア工房、sMedio、ジグソー、ブランジスタが売られた。
きょう新規上場したエボラブルAは10時25分に公募・売り出し価格(公開価格、1800円)を870円(48.3%)上回る2670円で初値を付けた。PRTIMEは10時49分に公開価格を790円(59.0%)上回る2130円で初値を付けた。