03月30日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
30日の日経平均株価は続落し、終値は前日比224円57銭安の1万6878円96銭だった。節目の1万7000円を下回るのは24日以来、4営業日ぶり。
きょうの東京市場は軟調な推移に終始した。
前日の欧米株市場は総じて堅調で、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が29日の講演で利上げに慎重な姿勢を示したことで米国の早期利上げ観測が後退。外国為替市場で円高・ドル安が進み、企業業績の先行きを懸念した売りが優勢になった。
寄り前に発表された鉱工業生産指数が市場予測を下回ったことも買い方の気勢を削いだ。
午前中は1万7000円台での推移が目立っていたが、上値の重さから次第に売りの勢いが増した。午後になって為替市場で円高が進むと、日経平均は大引けにかけて下げ幅を広げ、ほぼ安値引けだった。
JPX日経インデックス400も続落。終値は前日比196.78ポイント安の1万2249.67だった。東証株価指数(TOPIX)も続落、21.31ポイント安の1356.29で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4億円。売買高は19億1183万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の73%にあたる1419、値上がりは466、変わらずは59だった。
個別では、トヨタが売られ、村田製やアルプスといった電子部品株も安い。ファストリも下げた。三菱UFJなど銀行株も総じて軟調だった。タカタがストップ安となったほか、東邦チタニウム、DOWAホールディングスの下げも目立っている。一方、ノーリツ鋼機がストップ高に買われたほか、星光PMC、ネオスが急伸、佐川急便との提携が報じられた日立物流は上昇。ペプチドリームが大商いで上昇、オリンパスも堅調。小野薬や第一三共も上げた。
東証2部株価指数は続落だった。大引けの2部指数は、前日比11.01ポイント安の4388.12となった。個別銘柄ではシステクアイ、日華化、サイオス、ラオックスと象印が下げた。一方、カネミツがストップ高。日プラスト、C&R社、富士通コン、RVHとアルチザが上げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。終値は前日比1円31銭安い2460円42銭だった。
日経平均株価が午後に下げ幅を拡大すると、前場堅調だった新興企業銘柄にも下げに転じる銘柄が出た。米連邦捜査局(FBI)が子会社の技術を使用したとされているサン電子がにぎわい、市場全体の売買は膨らんだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1457億円と、2014年12月8日以来、約1年4カ月ぶりの高水準だった。売買高は1億8091万株。大幅に続伸していたサン電子は終盤に利益確定売りがかさみ、結局反落して終えた。オーテック、フィスコ、アイサンテク、ザインも下げた。半面、フジタコーポ、トリケミカルがストップ高。カルナバイオやリプロセル、Dガレージは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前日比7.22ポイント高い1013.07だった。個別銘柄ではケアネット、ネットイヤー、メディア工房、はてな、メドピアがストップ高。ジグソーやアドウェイズ、タカラバイオが上昇した。半面、そーせいやシリコンスタジオ、インフォテリ、マイネット、モルフォ、グリンペプが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,878.96 |
-224.57 |
日経平均先物 |
16,940.00 |
-160.00 |
TOPIX |
1,356.29 |
-21.31 |
TOPIX先物 |
1,362.00 |
-13.00 |
東証2部指数 |
4,388.12 |
-11.01 |
JASDAQ |
2,460.42 |
-1.31 |
マザーズ |
1,013.07 |
7.22 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1911830 |
2000456 |
東証2部 |
47530 |
14200 |