03月29日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
29日の日経平均株価は3日ぶり反落。前日比30円84銭安の1万7103円53銭で終えた。
3月期決算企業の権利落ち日となり、日経平均への影響額は127.43円程度とみられていた。このため、日経平均は149円安と17000円を割り込んでスタートした。
しかし、配当の再投資に絡んだ買いが入ったことや、為替相場がやや円安方向に振れたことなどから、前場にはプラス圏に浮上する場面があった。後場の寄り付き後に再び17000円割れまで下落したが、その後は大引けにかけて緩やかに値を戻す展開となった。
配当権利落ち分(127円)を考慮すると、実質的に100円の上昇をみせた勘定となる。
また、「年金など機関投資家が、配当の再投資のためTOPIX先物に買いを入れた」との見方があった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8382億円と低水準だった。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比36.43ポイント安の1万2446.45だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、4.25ポイント安の1377.60で終えた。
東証1部の売買高は17億5085万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の55%にあたる1061、値上がりは789、変わらずは85だった。
個別では、トヨタ自、三菱UFJ、小野薬、三井物産、KDDI、日電産や任天堂、武田が下落した。ローソンやシャープも下げた。鉱業や空運、医薬品株が安かった。一方、ソフトバンクグが小幅高となったほかファストリが上昇した。ニトリHDやパナソニック、マツダが買われた。ソニー、7&iHDなどが堅調。不動産や小売り、繊維株も高かった。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比8.33ポイント安の4399.13となった。
個別銘柄では昭和化、シャルレ、フジ日本、日精機とRVHが下げ、システクアイがストップ高。稀元素、日華化、ラオックスと象印が上げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比2円27銭安の2461円73銭だった。前日に3月期末の権利付き最終売買日を通過して、権利を確定した投資家の売りが重荷になった。一方、マザーズ市場には主力銘柄への買いが続いた。東証マザーズ指数は2015年7月22日以来、約8カ月ぶりに1000台を回復した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で840億円、売買高は1億4205万株だった。
個別銘柄ではセゾン情報、フィスコやクルーズが下落した。イリソ電子やフォーサイドも売られた。一方、ニューテック、フジタコーポ、カルナバイオ、サン電子やトレイダーズが上げた。ソニーの「プレイステーション(PS)VR」対応の基盤ソフトを販売すると発表したCRIが上昇した。新製品の量産出荷を公表したザインも上げた。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比22.54ポイント高い1005.85だった。日経平均株価や日経ジャスダック平均株価が弱含む一方で、東証マザーズに上場する主力銘柄には買いが集まった。グリンペプやインフォテリは売買を伴いながら上昇。3月中旬に新規株式公開(IPO)したグローバルGやアカツキが上昇した。クレセゾンとの提携強化を発表したアイリッジも上げた。半面、そーせいやブランジスタが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,103.53 |
-30.84 |
日経平均先物 |
17,100.00 |
130.00 |
TOPIX |
1,377.60 |
-4.25 |
TOPIX先物 |
1,375.00 |
10.50 |
東証2部指数 |
4,399.13 |
-8.33 |
JASDAQ |
2,461.73 |
-2.27 |
マザーズ |
1,005.85 |
22.54 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1750850 |
1838294 |
東証2部 |
54350 |
15775 |