03月28日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
28日の日経平均株価は続伸し、前週末比131円62銭高の1万7134円37銭で終えた。
外国為替市場で円相場が1ドル=113円台半ばで円安・ドル高に振れ、輸出採算の改善などを意識した買いが入り相場を下支えした。自動車、精密機器などの輸出関連銘柄をはじめ、内需関連の倉庫・運輸、陸運、小売り、鉄鋼、医薬品など幅広い業種で買いが優勢となった。
ただ、外国為替市場で、午後1時過ぎから一転して急速に円高・ドル安傾向が強まったことから、これに連動して日経平均株価が前週末比でマイナス圏に沈む場面もあった。
きょうが3月期末の権利付き最終売買日だったため、個人投資家などから高配当銘柄の一角へ駆け込み的な買いも入った。配当利回りが相対的に高い銘柄が堅調で、りそなHDなど銀行株の一角や、ヤマハ発やショーワなどに買いが入った。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前週末比144.10ポイント高の1万2482.88だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は15.80ポイント高の1381.85。ともに28日の高値で終えている。
東証1部の売買代金は概算で1兆9283億円。売買高は18億4515万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1562と、全体の約8割を占めた。値下がりは301、変わらずは85銘柄だった。
個別銘柄では、旭化成グループの旭化成ファーマと創薬研究開発で契約を締結すると発表したペプチドリームが大幅高に買われ、消費増税先送り観測を背景に、百貨店の高島屋とJフロントが大幅に上昇。小売大手のイオン、ネット通販の楽天が上げた。SMCと新日鉄住金、旭化成の上げも大きかった。小野薬品工業、ダブル・スコープ、NTTドコモも堅調。
一方、ソフトバンクグループ、東芝とファストリが下落。ソニーFHとクックパッドの下げも目立った。マーベラス、野村不動産ホールディングス、ソニーフィナンシャルホールディングスも売られた。
東証2部株価指数は5日続伸した。大引けの2部指数は、前週末比5.34ポイント高の4407.46となった。
個別銘柄では日華化、昭和化がストップ高。サンユウ、丸八倉、バナーズ、象印と朝日インテクが上げ、半面、イワキポンプ、システクアイ、スガイ化学工業、エスクローAJ、ラオックスとアートSHDが下げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に5日続伸した。終値は前週末比2円08銭高い2464円00銭だった。
3月期末の権利付き最終売買日にあたり、個人投資家が配当や株主優待狙いの買いを入れた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で585億円、売買高は1億1190万株だった。個別銘柄ではフジタコーポ、テインがストップ高。アイサンテクやルーデン、クルーズ、イリソ電子が上昇した。半面、五洋インテ、アドアーズ、サン電子やフィスコ、チエルは下落した。
東証マザーズ指数も反発。終値は前週末比18.23ポイント高い983.31と昨年7月24日(996.49)以来、8カ月ぶりの高値となった。今秋にも東証1部への市場変更を申請すると伝わったそーせいの売買が盛り上がるなど、時価総額の大きい銘柄が上昇し、指数をけん引した。
個別銘柄ではサマンサJPがストップ高。グリーンペプタイ、インフォテリ、そーせいやインフォテリ、インベスCの値上がりが目立った。半面、MRT、メドピア、カイオム、ジグソーやブランジスタ、FFRIは下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,134.37 |
131.62 |
日経平均先物 |
16,970.00 |
100.00 |
TOPIX |
1,381.85 |
15.80 |
TOPIX先物 |
1,364.50 |
14.5 |
東証2部指数 |
4,407.46 |
5.34 |
JASDAQ |
2,464.00 |
2.08 |
マザーズ |
983.31 |
18.23 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1845150 |
1928326 |
東証2部 |
58180 |
15342 |