03月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料難のなか、週末控えでポジョン調整の売りが想定される一方で、押し目買いも想定されることから、売り買いが拮抗する推移となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万6600円~1万7200円を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り350万株、買い270万株で、差し引き80万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、不動産、金属、通信、電子機器、その他製品、小売、銀行など。
買いセクターに、建設、サービス、自動車、不動産、REITなど。
【好材料銘柄】
■テラ <2191> [JQ]
組織培養用培地の販売を手掛けるコージンバイオと、がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を提供する医療機関拡大に向けて協業を開始。
■夢の街創造 <2484> [JQ]
LINEと業務提携に向けて基本合意書を締結。LINEの顧客基盤を活用したビジネスモデルを構築するほか、「出前館」加盟店を対象に共同でマーケティング支援サービスを提供する。
【予定】
25日(金)
【国内】
2月消費者物価指数(8:30)
2月企業向けサービス価格指数(8:50)
2年国債入札
《決算発表》
ミタチ、壱番屋
《イベント》
プロ野球開幕
「AnimeJapan2016」(東京ビッグサイト、~27日)
【海外】
仏10-12月GDP確定値(16:45)
米10-12月期GDP確定値(21:30)
休場:米、欧州(独、仏、英含む)、豪、香港など多くの市場(Good Friday)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
24日のNYダウ平均は3日ぶりに小反発し、前日比13ドル14セント高の1万7515ドル73セントで終えた。朝方は安く始まったが、取引終了にかけて上げに転じた。週末の3連休を控えて積極的な取引を見送る投資家も多く、相場は方向感に欠けた。
原油相場が続落し、アジア・欧州株が概ね全面安となった流れを受け、米国株にも売りが先行した。2月耐久財受注が低調な内容となったほか、FRB高官が相次いで利上げに積極的な発言を行っていることも嫌気され、軟調推移となった。
ダウ平均は午前中に下げ幅を103ドルまで広げる場面があった。
ただ、新規の売買材料に乏しく連休を前に持ち高調整の取引が中心となった。原油先物相場が午後に下げ渋ったことを好感し、ダウ平均は徐々に下げ幅を縮小。取引終了の間際に上げに転じ、この日の高値圏で取引を終えた。
ナスダック総合株価指数は反発。終値は同4.644ポイント高の4773.505ポイントとなった。
セクター別では、電気通信サービスやエネルギーが上昇する一方で保険や銀行が下落した。
コンサルティングのアクセンチュアが大幅増益の決算を好感し買われた。旅行・レジャー用キャンピングカー大手ウィニベーゴ・インダストリーズもしっかり。四半期決算で1株利益が市場予想を上回ったことを評価する買いが優勢となった。
アマゾン・ドット・コムやIBM、キャタピラーも上げた。
乗務員の賃上げを発表したアメリカン航空は業績への懸念から売りが優勢となった。スポーツ用品のナイキや金融のJPモルガン・チェース、マクドナルドも下げた。
明日、24日(金)は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で米国株式相場は休場となるが、10-12月期GDP確報値の発表が予定されており、週明けの株式相場に影響を与えそうだ。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,515.73 +13.14
S&P500種
2,035.94 -0.77
ナスダック
4,773.505 +4.644
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅に続落した。6月物の終値は前日比20円安の1万6770円だった。24日の大阪取引所終値は50円上回った。朝方の市場で、原油安やアジア欧州株の下げを背景に米株とともに安く始まった。その後は円安進行や米株の持ち直しを好感する買いが入り、下げ幅を縮めた。
25日が聖金曜日の祝日で休場となるため、取引を手控える向きも多かった。この日の6月物安値は1万6585円、高値は1万6910円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16770 ( +50 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16835 ( +115 )
( )は大阪取引所終値比