03月24日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
24日の日経平均株価は続落し、前日比108円65銭安の1万6892円33銭で終えた。
前日の米株式市場が、原油価格の大幅安を背景に下落したのに加え、外国為替市場の円相場がやや円高・ドル安方向に進行していることを嫌気して、寄り付きから売り先行のスタートとなり、一時前日比150円を超える下落幅まで売られる場面もあった。
ただ、午前10時前ころから、外国為替市場で急速に円安・ドル高傾向が強まり、1ドル=112円80銭台へと円が下落した。
これを好感して、輸出関連の主力銘柄を中心に全般買い戻しが優勢となり、前場引けの日経平均株価は前日比プラス圏に一気に浮上した。
3月期末を控えて方向感の出ない相場になった。配当や株主優待を狙った個人投資家の買いが下支えし、日経平均は前日終値を上回る場面もあった。
後場に入ると再び売りが優勢になり、薄商いのなか小幅安圏内での小動きに終始していたが大引けにかけ下げ幅をやや広げた。
今期が最終赤字になる見込みとなった三井物など商社株が大幅に下げたことも買い手控えムードを強めた。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比85.02ポイント安の1万2222.92だった。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、同9.59ポイント安の1354.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1002億円。売買高は20億103万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1258と、全体の約65%を占めた。値上がりは597、変わらずは93銘柄だった。
個別銘柄では、通期での初の赤字決算へとの下方修正を発表した三井物産が大幅安となったのをはじめ、三菱商事、住友商事、丸紅など大手商社が軒並み安。国際石開帝石とJXは下落。住友鉱とJFEが下げた。三菱UFJとみずほFGの下げも大きかった。
一方、任天堂と小野薬は上昇。JALとアサヒの上げも目立った。しまむら、クックパッド、サイバネットシステム、良品計画、雪印メグミルク、東京精密も買われた。
東証2部株価指数は3日続伸。大引けの2部指数は、前日比23.35ポイント高の4380.19となった。
個別銘柄ではBr.HD、日華化、ジオスター、朝日インテクとアートSHDが上げ、半面、ケミプロ化成、インタートレ、象印とラオックスが下げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に3日続伸した。終値は前日比5円87銭高い2456円02銭だった。3月期末が迫り、海外でのイースター(復活祭)休暇も前にしていることから、東証1部の主力株を手がけづらい雰囲気が広がるなか、新興株市場に個人投資家を中心とした資金が流入した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で793億円、売買高は1億5156万株だった。個別銘柄ではビーマップ、サン電子、ヒロセ通商、卑弥呼がストップ高。チエル、京写、ミズホメディー、アイサンテクが上昇した。半面、フジタコーポ、昭栄薬品やドーン、アグレ都市は下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前日比12.74ポイント高い975.15で、昨年7月28日(975.95)以来8カ月ぶりの高値を付けた。
個別銘柄ではエニグモ、CRIミドル、そーせいやアドウェイズ、サイバダインの値上がりが目立った。半面、グローバルグループ、ブブランジスタやジグソー、モルフォが下げた。
きょう新規上場した2社のうち、マザーズ市場に上場したベネフィJは公開価格(1980円)を67%上回る3310円で初値を付けたが、その後は初値を下回る場面が多く、終値は初値比16.3%安い2771円だった。ジャスダック市場に上場したウイルプラスは公開価格(1880円)を8%下回って初値を付け、初値比9.4%安い1566円で初日の取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,892.33 |
-108.65 |
日経平均先物 |
16,720.00 |
-90.00 |
TOPIX |
1,354.61 |
-9.59 |
TOPIX先物 |
1,335.50 |
-9.50 |
東証2部指数 |
4,380.19 |
23.35 |
JASDAQ |
2,456.02 |
5.87 |
マザーズ |
975.15 |
12.74 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2001030 |
2100215 |
東証2部 |
57470 |
16781 |