03月24日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
24日午前の日経平均株価は小幅反発し、前日比22円22銭高の1万7023円20銭で前場を終えた。
朝方は前日の海外市場での原油安や、米ダウ工業株30種平均の下落を嫌気した売りが資源関連株を中心に広がったが、時間とともに医薬品や食料品など景気動向に左右されにくい銘柄に買いが入った。
午前10時前ころから、外国為替市場で急速に円安・ドル高傾向が強まり、1ドル=112円80銭台へと円が下落した。これを好感して、輸出関連の主力銘柄を中心に全般買い戻しが優勢となり、日経平均株価は前日比プラス圏に一気に浮上した。
28日の年度末最終受け渡し日にかけて、配当の権利取りを狙った個人投資家の買いが入りやすいことも相場を支えた。
JPX日経インデックス400は小幅反発、東証株価指数(TOPIX)はわずかながら続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9642億円、売買高は9億5841万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は769と、全体の4割弱を占めた。値下がりは1045、変わらずは134銘柄だった。
個別銘柄では、営業増益観測が伝わったしまむらは大幅高。小野薬とJTが上がり、良品計画とコーセーの上げも大きかった。任天堂は朝安後に大幅続伸。クックパッド、サイバネットシステム、日本水産も買われている。
一方、今期の最終赤字見通しを発表した三井物は大幅安しているのをはじめ、三菱商事、住友商事、丸紅など大手商社が軒並み安。東芝と住友鉱、みずほFGが下げた。
東証2部株価指数は3日続伸。前引けの2部指数は、前日比14.39ポイント高の4371.23となった。
個別銘柄ではBr.HD、日華化、天昇電、ヨネックス、朝日インテクやRVHが上げた、半面、キーウェア、バナーズ、シノブフーズ、象印と鳥貴族が下げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前日に比べ4円73銭高い2454円88銭だった。外部環境に左右されにくい中小型の新興株を買う動きがみられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で467億円、売買高は8971万株。
個別銘柄では米連邦捜査局(FBI)が子会社の技術を使ったと伝わったサン電子やザイン、チエル、京写、アイサンテクが上昇した。半面、フィスコ、フジタコーポや昭栄薬品、アグレ都市は下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したウイルプラスは売り気配で始まり、9時12分に公募・売り出し価格(公開価格、1880円)を151円(8.0%)下回る1729円の初値を付けた。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比9.83ポイント高い972.24だった。個別銘柄ではネットイヤー、CRIミドル、アドウェイズ、FFRIやブランジスタ、マイネットの値上がりが目立った。半面、リンクバル、そーせいやジグソー、モルフォは下げた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したベネフィJは11時6分、公募・売り出し価格(公開価格、1980円)を1330円(67%)上回る3310円で初値を付けた。