03月24日 相場概況(寄り付き後)

【10時の概況】
日経平均株価は前日比110円82銭安の1万6890円16銭で推移。
一時は前日比156円安まであった。その後は同70~80円ほど安い1万6900円台前半で推移している。
外国為替市場で円相場がやや円高・ドル安方向に振れ、輸出採算の悪化を意識した売りが広がった。ニューヨーク原油先物が時間外取引で前日の終値を下回って推移していることも嫌気された。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5590億円、売買高は5億9397万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1287と、全体の約66%を占めた。値上がりは525、変わらずは134銘柄だった。
業種別では33業種中8業種が値上がり。1位は水産・農林で、以下、陸運、食料、医薬品と続く。値下がり上位には鉱業、石油・石炭、卸売が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は15.89円の押し下げでファナックがトップ。以下、ファストリが12.16円、TDKが7.06円、日東電が7.02円と続いている。
プラス寄与度トップはセコムで、日経平均を2.86円押し上げている。次いでKDDIが2.82円、NTTデータが2.35円、アステラスが2.35円と続く。
資源開発大手の国際石開帝石が一時4%超の下げとなり、買い手控えムードを強めた。資源安が保有権益の減損損失につながった商社株も下落し、投資家の姿勢を慎重にさせている。押し目買い意欲は強い。
28日の年度末最終受け渡し日にかけて「配当の権利取りを狙った個人投資家が買いを入れており、相場を下支えしている」と市場関係者はいう。
個別では、富士通と東芝は下げ幅を広げた。三菱UFJとみずほFGも一段安。三井物は日中の安値圏で推移。一方、三菱商は下げ幅を縮小している。JR東海は上げ幅を広げた。
東証2部株価指数は3日ぶり反落。ラオックスと鳥貴族が下げ、朝日インテクとRVHが上げた。
■日経平均株価 16,890.16(-110.82)
■日経平均先物 16,750(-60)
■TOPIX先物 1,339.50(-5.50)
■騰落 上昇525/下落1,287
■日経JQ 2,449.67(-0.48)
■マザーズ指数 955.80(-6.61)

【個別銘柄】
ビーマップ <4316>
ストップ高。ジェイアール東日本企画(jeki)、ゴンドラ、TWENTY FOURと共同で新会社を設立すると発表している。社名はjekiインタラクティブ・コミュニケーションズ(仮称)で、デジタル領域のインタラクティブ・コミュニケーションを起点とし、WEBメディアの広告の仕入れ、販売、運用、それに基づくWEBプロモーションへの活用、デジタルデータの取り扱い等のトータルなソリューションを顧客に提供する目的。
ファンクリG <3266>
連結対象会社のHMP合同会社が太陽光発電システム設備を売却したと発表した。売却したのは福島二本松太陽光発電所で、売却価格は現状の太陽光発電市況を踏まえた適正価格としている
ジオネクスト<3777>
反発している。同社は23日取引終了後に、子会社のエリアエナジーが開発を進めている太陽光発電所の権利を、くにうみアセットマネジメント(東京都千代田区)に譲渡すると発表。
225先物はドイツ・アムロ・メリル・パリバ・楽天が買い越し。
野村・ソジェン・シティ・UBS・マネ・大和・JPが売り越し。
TOPIX先物はJP・GS・アムロ・ドイツが買い越し。
シティ・クレディ・みずほ・ソジェンが売り越し。
外資系等はサンバイオ(4592)、JPX(8697)に注目。
テクニカル的には鹿島(1812)、日ビルド(1916)、日ハム(2282)、DeNA(2432)、メディアドゥ(3678)、セ硝子(4044)、パーク24(4666)、カッパ(7421)が動兆。