03月22日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
22日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前週末比323円74銭高の1万7048円55銭で終えた。15日以来、4営業日ぶりに節目の1万7000円台を回復した。
主力株を中心に広範囲に買い戻される展開。前日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら7日続伸と上値追いが続いているほか、為替市場でも円買いの動きが一服、1ドル=112円台に押し戻されたことで、これまで相場の下げを主導した過度な円高警戒ムードが緩和された。
3月期末の配当取りを狙った買いも追い風となり、日経平均は上げ幅を一時380円超まで広げる場面があった。
後場寄りに目先筋の利益確定売りが顕在化し、日経平均は急速に上げ幅を縮小する場面もあった。その後は、精密や自動車など輸出セクターが買い直されたほか、医薬品株などが牽引し全体も再浮上した
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反発。終値は前週末比221.16ポイント高の1万2365.94だった。
東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発し、24.88ポイント高の1369.93で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1784億円と盛り上がりに欠いた。売買高は20億1411万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の89%にあたる1732、値下がりは163、変わらずは51だった。
個別では、トヨタやホンダなど自動車株が総じて買われた。NTTやKDDIも上昇。17日に配信を始めたスマートフォン向けゲームの出だし好調が伝わった任天堂の値上がりも目立った。ディー・エヌ・エーも値を飛ばした。SCREENホールディングス、ファナックも高い。このほか、淺沼組が急騰、黒崎播磨も大幅高となった。日本オラクルの上げも目立つ。
一方、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収交渉が難航していると伝わったシャープは下げた。みずほFGも売り優勢だった。カカクコムが軟調、クラリオンが大幅安、パイオニア、FPGも売られた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した大引けの。2部指数は、前週末比36.05ポイント高の4347.03となった。
個別銘柄ではマナック、RVHと朝日インテク、ソネック、トレックスセミ、MCJが買われた。半面、石井表記、システクアイ、トラスト、ラオックスとサイオスが下げた

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比11円67銭高い2442円47銭だった。
中小型株の多い新興企業銘柄にも買いが入った。中長期的に需要の拡大が期待できる投資テーマのある銘柄が上げた。仮想通貨ビットコインに関連した技術や事業を手がけるフィスコやフォーサイドが上昇。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1107億円と昨年6月24日以来およそ9カ月ぶりの大商いだった。売買高は2億2100万株。
個別銘柄ではフジタコーポ、卑弥呼がストップ高。エンジャパンやセプテニHD、プロパストが上昇した。半面、MAGネットHD、アグレ都市デザ、ベクター、マクドナルドやDガレージ、アイサンテクは下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したチエルは、終日買い気配のまま取引が成立しなかった。大引けの気配値は公募・売り出し価格(公開価格、810円)の2.3倍となる1863円だった。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前週末比14.27ポイント高い959.89だった。東証マザーズ市場では囲碁や小説分野にも応用されて注目される「人工知能」関連で開発を進めるジグソーがストップ高やALBERTの上げが目立った。
個別銘柄ではアカツキ、MRT、エンバイオHDがストップ高。メディア工房、マーケットエンタ、ダブルスタンダード、FFRIやモルフォ、ブランジスタが上昇した。半面、LITALICO、フェニックスバイオ、そーせいやカイオム、インフォテリが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,048.55 |
323.74 |
日経平均先物 |
16,910.00 |
400.00 |
TOPIX |
1,369.93 |
24.88 |
TOPIX先物 |
1,356.00 |
33.00 |
東証2部指数 |
4,347.03 |
36.05 |
JASDAQ |
2,442.47 |
11.67 |
マザーズ |
959.89 |
14.27 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2014110 |
2178485 |
東証2部 |
55990 |
15916 |