03月22日 相場概況(寄り付き後)
【10時現在の概況】
日経平均株価は前週末比315円64銭高の1万7040.45円で推移。
円相場が前週末に比べて円安・ドル高に振れたことを好感した買いが先行したものの、円高への警戒感は根強く積極的な上値追いの動きは限られている。
日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んでいる。
「円高進行と、それに伴う業績の先行き懸念は払拭されていない」)といい、足元の円相場の落ち着きを好感した買いは限られているようだ。
東証1部の売買代金は概算で6192億円、売買高は5億8606万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の86%にあたる1674、値下がりは199、変わらずは73だった。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位はその他製品で、以下、輸送用機器、精密機器、その他金融、証券・商品、ゴム製品と続いている。
日経平均プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を20.12円押し上げている。次いでファナックが16.87円、京セラが13.10円、ファストリが11.38円と続く。
マイナス寄与度は2.35円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、ニコンが0.2円、パイオニアが0.2円、シャープが0.16円と続いている。
トヨタなどの自動車株が引き続き高い。NTTやKDDIも買われた。ファナックや京セラも上昇。一方、ソフトバンクは下げに転じた。シャープも引き続き安い。ニコンやキヤノンも売られた。
東証2部株価指数は反発。朝日インテクとRVHが上げ、サイオスとラオックスが下げている。

【個別銘柄】
マナック(4364)
前週末18日の取引終了後に、中国・上海市に現地法人を設立したと発表しており、中国をはじめとするアジア地域での事業拡大への期待から買いが入っている。
フェニックスバイオ(6190)
18日に新規上場、大幅続伸の始まりとなり、上場当日のストップ高に続いて取引開始後に15%高の3285円(435円高)まで上げて上値を追っている。
肝細胞の70%以上をヒト肝細胞で置き換えた「ヒト肝細胞キメラマウス」(PXBマウス)を用いた前臨床試験などを行い、公開価格2400円。上場当日は取引開始後に2350円では常が付き、大引けはストップ高の2850円。
ジグソー(3914)が急騰、一時1500円以上の上昇をみせたほか、ALBERT(3906)、ロックオン(3690)など人工知能分野に積極展開する企業への買いが目立っている。
225先物はアムロ・HSBC・日産・クレディ・GMO・JPが買い越し。
野村・みずほ・ドイツ・大和・UBS・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・メリル・モルスタ・パリバが買い越し。
ドイツ・GS・バークレイズ・UBS・HSBCが売り越し。
テクニカル的には三晃金(1972)、デジアーツ(2326)、SI(3826)、サイボウズ(4776)、東芝テック(6588)、日新電(6641)、ジャックス(8584)、Sフーズ(2292)、ファーマライズ(2796)、ポーラ(4927)、メニコン(7780)、富士急(9010)、ファーストエスコ(9514)が動兆。