03月18日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
18日の東京株式市場は、上値が重い展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万6700円-1万7000円を想定する
ドル円が年初来安値を更新するなど円高の勢いが強まっており、日本株には重しとなるだろう。
シカゴ先物は一時1万6435円まで下落する場面をみせた。清算値は大阪比120円安の1万6700円と切り返しているが、日中でつけてくるとの思惑等が手控えムードにつながりやすい。
NYでは、対ドルで一時110円台後半まで円高・ドル安が進む場面がみられ、為替動向に対し神経質な展開になることも予想される。
手掛かり材料難のなか、春分の日を含めた3連休を控えることもあり、様子見気分が広がることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1910万株、買い2180万株で、差し引き270万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、精密、銀行、通信、サービス、自動車、薬品、機械、その他製品、食品、情報通信など。買いセクターに、銀行、電機、自動車、不動産、食品、機械、小売、その他金融、商社など。
【注目の材料銘柄】
■JUKI <6440>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.35%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月18日から12月22日まで。
東亜建設<1885>
16年3月期の連結利益予想を上方修正、期末一括配当予想を3円から4円(前期実績2円)に増額
■ランドC<3924>
16年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.7億円→5.2億円(前期は4.1億円)に10.4%上方修正し、増益率が14.3%増→26.2%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。期末一括配当予想を45円から50円(前期実績60円)に修正
【予定】
18日(金)
【国内】
1月28・29日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
2月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
石井表記、トミタ電機
《新規上場》
アイドマMC、ヒロセ通商、イワキポンプ、PXB、グローバルG、アグレ都市d
【海外】
中国2月70都市新築住宅価格(10:30)
ロシア主要金利発表(19:30)
米3月ミシガン大学消費者信頼感指数(23:00)
メキシコ中銀金融政策決定会合
《決算発表》
ティファニー
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
17日のNYダウ工平均は5日続伸した。終値は前日比155ドル73セント高の1万7481ドル49セントと、2015年12月30日以来およそ2カ月半ぶりの高値を付けた。
今年に入って初めて昨年末の終値を上回り、プラス圏に浮上した。
昨日の連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を受けた利上げ観測後退が引き続き好感され、買いが先行。為替相場でドル安が進行したほか、原油価格など商品相場も上昇したことが好感され、終日堅調推移となった。
NY原油先物相場は17日に1バレル40ドル台を回復し、約3カ月半ぶりの高値を付けた。国際商品市況の悪化に歯止めが掛かるとの見方が強まり、エネルギーや素材など資源関連株に買いが膨らみ相場をけん引した。
米フィラデルフィア連銀が公表した3月の製造業景況感指数は12.4と市場予想(マイナス2)に反して大幅に改善。週間の米新規失業保険申請件数も市場の予測ほど増えず、米景気の先行きへの期待が高まったことも相場を押し上げた。
ナスダック総合株価指数は続伸。前日比11.015ポイント高の4774.985で終え、1月6日以来の高値を付けた。
セクター別では、運輸や素材が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した
個別では物流大手のフェデックスが12%近く上げた。前日夕に発表した2015年12月~16年2月期決算で業績が市場予想を上回った。慎重な業績見通しを示した建機のキャタピラーにも買いが優勢となったほか、ゼネラル・エレクトリック(GE)や航空機のボーイングも高い。
一方で、小売り大手のウォルマート・ストアーズや製薬のメルク、医療品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンなども下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,481.49 +155.73
S&P500種
2,040.59 +13.37
ナスダック
4,774.985 +11.015
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落した。6月物の終値は前日比140円安の1万6700円だった。17日の大阪取引所の終値を120円下回った。米の利上げペースが緩やかになるとの観測から円高・ドル安が進み、売りに押された。
16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、今年の年末時点の政策金利見通しが、3カ月前の見通しから引き下げられた。6月物は一時1万6435円まで売られたが、取引終了にかけて米株高を受けた買いも入って下げ渋った。6月物の高値は1万7120円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16700 ( -120 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16770 ( -50 )
( )は大阪取引所終値比