03月17日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
17日前引けの日経平均株価は反発し、前日比235円12銭高の1万7209円57銭で午前の取引を終えた。
前日の米ダウ工業株30種平均が年初来高値を更新したことが好感され、日本株を物色する動きが強まった。為替の円高が逆風として意識されるなかも、終始買いの勢いが勝り売り物を吸収するかたちとなった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は今後の利上げペースの鈍化を示唆したことで、ドル売り要因となった。
ただ、原油市況が急反発したことで資源関連セクターが買われたほか、銀行、建設など内需株が上昇。これまで円高警戒モードにあった自動車セクターも買い戻しに軒並み高くなり、全体の戻りを牽引した。
買い一巡後は徐々に上値が重くなる展開で、前場中ごろからはこの日の高値圏でのもみ合いが続いた。
外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れたものの、ドル安で新興国や米国経済の減速リスクが軽減したと前向きな見方が優勢だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9445億円、売買高は9億1033万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の80%にあたる1559、値下がりは274、変わらずは111だった。
個別では、原油価格の上昇を背景に国際石開帝石などの資源関連株が買われた。値がさ株のファストリやファナックも上げた。トヨタ自動車が高く、ソニーも商いを伴い上昇し三菱UFJなど銀行株も総じて高かった。一方、キヤノンは下落、アサヒや明治HDといった食品株の一角も売られた。ペプチドリームが軟調、任天堂も冴えない。アイスタイル、キューブシステムが売られ、サイバネットシステムも安い。
東証2部株価指数は反発。前引けの2部指数は、前日比26.94ポイント高の4376.05となった。
個別銘柄ではソネックがストップ高。本多通信、ケミプロ化成、郷鉄工所も買われた。半面、ジオスター、SFJ、サイオスとラオックスが下げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均は前日比12円08銭高の2458円73銭と続伸。
個別銘柄では昭栄薬品、トリケミカルがストップ高。山田債権、MAGネットHD、SJI、ドーンなど買われた。半面、ピクセル、フジタコーポ、太洋工業、HABAは売られた。
東証マザーズは前日比4.87ポイント高の966.68と続伸。
個別銘柄ではウェルスマネ、MRTがストップ高。GMOメディア、アマナ、オークファン、エニグモなど買われた。半面、LITALICO、ベステラ、ALBERT、バリューゴルフは売られた。