03月17日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比251円78銭高の1万7226円23銭で推移。
前日の米株高を好感した買いが引き続き優勢だが、上げが一服し、前日比230円程度高い1万7200円付近でのもみ合いに転じた。
外国為替市場で円高・ドル安が進んでいることが、上値を抑える材料となっている。
米連邦準備理事会(FRB)は15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で16年末の金利見通しを引き下げた。利上げペースの鈍化が意識され、外国為替市場で円高・ドル安が進んだことから、輸出関連企業の業績の先行き懸念が広がった。積極的に上値を追う動きは見られない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も高値圏での一進一退となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5766億円、売買高は5億7644万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の83%に当たる1610、値下がりは231、変わらずは103だった。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落は空運の1業種のみ。値上がり率1位は鉱業で、以下、保険、非鉄金属、鉄鋼、銀行、輸送用機器と続いている。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を26.68円押し上げている。次いでソフトバンクが10.94円、ダイキンが8.90円、KDDIが8.47円、ファナックが8.04円と続く。
マイナス寄与度は0.9円の押し下げでJTがトップ。以下、明治HDが0.78円、キヤノンが0.71円、オークマが0.51円と続いている。
個別では、国際石開帝石や石油資源が引き続き高い。銀行株が総じて高く、三菱UFJはやや強含んでいる。トヨタやホンダも上昇。一方、京急や東武は下落。ニトリHDやABCマートなど小売り株の一角も安い。
東証2部株価指数は反発。サイオスとアートSHDは上げ、ラオックスとアルチザは下げた。

【個別動意銘柄】
カイオム <4583>
同社で開発を進めるTROP-2抗体に関する特許について、米国における特許付与の決定通知を受領したと発表している。この特許はヒトTROP-2を標的としたヒト化モノクローナル抗体に関するもの。現在、日本・米国・欧州を含む各国にて特許出願中であり、本出願において今回が初めての特許付与決定となる。
ラクーン<3031>
取引開始後に8%高の620円(45円高)まで上げ、このところの回復相場で高値に進んだ。2015年12月に同社のBtoB掛売り・請求書決済代行サービス「Paid」がフィンテック(金融IT)関連団体「Fintech協会」に加入と発表するなど、フィンテック関連銘柄と位置づけられている。
フィンテック関連株が一斉高となっており、マネーパートナーズグループ(8732)、セレス(3696)、ロックオン(3690)、SJI(2315)などが高く、フィ巣子(3807)はストップ高買い気配となっている。
225先物はアムロ・ドイツ・三菱が買い越し。
野村・クレディ・メリル・バークレイズ・マネが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・野村・クレディ・モルスタが買い越し。
バークレイズ・メリル・ソジェン・三菱・GSが売り越し。
外資系等は、コクヨ(7984)に注目。
テクニカル的には東鉄工(1835)、森乳(2264)、ALSOK(2331)、HUG(3676)、コムチュア(3844)、ニチバン(4218)、サイバネット(4312)、星光(4963)、OKI(6703)、エレコム(6750)、ニコン(7731)、スターツ(8850)、パスコ(9232)、CEC(9692)、ミロク(9928)が動兆。