03月16日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
16日、日経平均株価は前日比142円62銭安の1万6974円45銭と続落。
終値での壱万7000円われは11日(1万6938円87銭)以来3日ぶり。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間17日未明に控え、買い手控えムードが広がった。
FOMCは利上げを見送り、その後のイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見では悲観的な発言はないとみられるが、仮に結果が出た後に多少フレたとしても方向性を決定づけるものにはならないだろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は前日比107.18ポイント安の1万2291.97と続落。
東証1部の出来高は18億6149万株と昨年12月30日の大納会(14億9001万株)以来の低水準で、売買代金は1兆9118億円と今年初の2兆円割れ。
騰落銘柄数は値上がり486銘柄、値下がり1340銘柄、変わらず118銘柄。
個別では、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は16年1-3月期の業績見通しが明らかになるまで買収を延期することを検討していると報じられたシャープが値下がり率トップ。
三菱UFJなどの金融セクターがほぼ全面安となり相場の足を引っ張った。
転換社債型新株予約権付社債を発行する安藤ハザマや、米投資ファンドの保有株式売却思惑が指摘された西武HDも安く、科研薬、マネパG、Jマテリアルなどの下げも目立った。
半面、JAL、ANAなどの空運株が堅調。日水、サカタのタネなどの水産農林株や、明治HD、JTなどの食料品株も買われた。
東京株式2部市場は5日ぶり反落。大引けの2部指数は、前日比6.58ポイント安の4349.11となった。
個別銘柄ではカーチスHD、ミロク、トレックスセミ、クリヤマHDが売られた。一方、サイオス、アジア航測がストップ高。ランドコンピュータ、ダイヤモンド電機が買われた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。大引けは前日比2円24銭高の2446円65銭だった。東証1部の主力銘柄がさえず、新興企業向け市場に買いが向かった。値動きの軽い中小型株を買う流れが続いた。
ソニーが仮想現実端末を10月に発売すると発表。東証1部でソニー株がにぎわったことで仮想現実(VR)に関連する銘柄が買われた。人工知能(AI)関連も高い。成長期待の根強いバイオ関連株の一角にも引き続き物色が向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で513億円、売買高は1億3128万株。
個別銘柄ではトリケミカル、MAGネットHDがストップ高。クリエアナブキ、ネクストウェア、ドーン、ミズホメディーは買われた。半面、太洋工業、J・TEC、シンワアート、フジタコーポは売られた。
きょうジャスダックに新規上場した昭栄薬品は10時33分に公募・売り出し価格(公開価格、1350円)を651円(48.2%)上回る2001円で初値を付けた。その後も買いが優勢で、終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)にあたる初値比500円高の2501円だった。
東証マザーズ指数は5日続伸。大引けは前日比5.43ポイント高の961.81だった。2015年7月31日以来およそ7カ月半ぶりの高値を付けた。
個別銘柄ではPCIHD、バリューゴルフ、カイオム、GMOメディアがストップ高。ファーマF、AMBIT、シリコンスタジオなど買われた。半面、ネオジャパン、サイジニア、AppBank、SHIFTなど売られた。