03月16日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均は前日比36円27銭安の1万7080円80銭で推移している。
資源価格の下落や金融株の下げなどが影響して、東京市場は売り優勢でスタート。日経平均は17000円台を割り込む場面が見られたものの、年金筋の買い観測などが下支えとなりしっかりとした推移が見られる。
節目となる1万7000円を回復し、目先の戻りを期待した押し目買いが入った。
来年4月に予定する消費増税先送りへの期待が出ていることも株式相場の下支えになった。
政府は16日朝、安倍首相や閣僚らが世界経済について有識者の意見を聞く国際金融経済分析会合の初会合を開いた。会合に出席したノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授が「今のタイミングの消費増税に反対」との意見を安倍首相に伝え、増税見送り観測が強まった。
消費増税が2014年後半の消費低迷につながったことを踏まえれば、賃上げなど個人所得の増加基調に不透明感が出ている中での増税先送りは株価にプラス」との見方があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ渋っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5671億円、売買高は5億6135万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は775と全体の約4割、値上がりは977と約半分を占めた。変わらずは192銘柄だった。
日経平均マイナス寄与度は14.12円の押し下げでファナックがトップ。以下、ソフトバンクが13.53円、ホンダが3.77円、東エレクが3.45円、ファストリが3.14円と続いている。
プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を8.71円押し上げている。次いで日産化が4.71円、ソニーが3.69円、アルプスが3.30円と続く。
個別では、三菱UFJと三井住友トラは下げ幅を拡大。中部電も一段安。JFEとホンダは日中の安値圏で推移。一方、ソニーは上げ幅を広げた。NTTとKDDIも日中の高値圏で推移している。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落。日本精機とアルチザが下げ、RVHとケイアイ不が上げた。
225先物はHSBC・アムロ・モルスタ・マネ・パリバ・カブコムが買い越し。
野村・みずほ・GS・ドイツ・JP・クレディが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・バークレイズ・UBS・シティが買い越し。
メリル・ドイツ・ニューエッジ・みずほ・野村が売り越し。
外資系等はカプコン(9687)、ステラケミ(4109)、ケンコーマヨ(2915)、ホギ(3593)、ラックランド(3593)に注目。
テクニカル的にはネクスト(2120)、ツクイ(2398)、アウトソ(2427)、ぐるなび(2440)、クリSD(3148)、ジョイ本田(3191)、オプティム(3694)、ヨーカネツ(6369)、モリタ(6455)、エスペック(6859)、第一興商(7458)、ガリバー(7599)、パラマウント(78176)、ウッドワン(7898)、イズミ(8273)、リロ(8876)、東祥(8920)、神電鉄(9046)、船井総研(9757)、東急建(1729)、前田建(1824)、エムスリー(2413)、日東紡(3110)、日本管理(3276)、テクノス(3666)、豆蔵(3756)、テクマト(3762)、メック(4971)、ミマキ(6638)、船井電(6839)、マイクロニクス(6871)、ホトニクス(6975)、タカラトミー(7867)、ニフコ(7988)、アニコム(8715)が動兆。