03月16日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
16日の東京株式市場は、シカゴ先物にさや寄せする格好から売り先行の展開か。
日経平均予想レンジは、1万6900円-1万7300円
手掛かり難のうえ日本時間17日午前3時すぎに予定さている米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明内容を確認したいとして、模様眺め気分が強まりそうだ。
積極的に上値を手掛けづらいなか、5日線が1万6956円辺りに位置しており、これが支持線として意識されるか注目される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1230万株、買い1110万株で、差し引き120万株の売り越し。売り越しは3営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、不動産、金属、電機、サービス、薬品、鉄鋼、自動車、商社、銀行など。買いセクターに、薬品、REIT、サービス、通信、自動車、ゴム、情報通信、金属、鉄鋼など。
【注目の個別材料銘柄】
■パピレス<3641>
3月31日を基準日、4月1日を効力発生日として1株を2株に分割。最低投資金額は現在の2分の1に低下。
■キャリアデ<2410>
広告宣伝費を中心としたコスト抑制策が寄与、16年3月中間期の連結利益予想を上方修正
■バルニバービ <3418>
株主優待制度を新設。毎年1月末と7月末時点の株主を対象に、100株以上300株未満保有で2000円食事券を1枚、300株以上保有で2000円食事券を2枚贈呈する。食事券はオリジナル商品に変更可能。また、100株以上を1年以上継続保有する株主にはグループ店舗での割引などの特典を与える。
【予定】
16日(水)
【国内】
2月訪日外客数(16:00)
春闘集中回答日
《決算発表》
ベステラ、モロゾフ、SJI、アスクル、クスリのアオキ、いちごホテ、エニグモ、サンバイオ、オハラ、ナイガイ、アルデプロ、OS映、ナガノ東
《新規上場》
昭栄薬品
【海外】
中国全人代が閉幕
英2月失業率(18:30)
米2月消費者物価(21:30)
米2月建設許可件数・住宅着工件数(21:30)
米2月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
FOMC政策金利発表(17日3:00)
イエレンFRB議長会見(経済見通し)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
15日のNYダウ平均は小幅ながら3日続伸し、前日比22ドル40セント高の1万7251ドル53セントで終えた。16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を控え、様子見ムードが強かった。
欧州株安や原油先物相場の下げが重荷となったといい売りが先行し、ダウ平均は取引開始後間もなく100ドルあまり下げた。FOMC前に持ち高を傾けたくない参加者が多かったとみられ、その後は前日の終値近辺に戻して狭い範囲で推移する場面が目立った。
朝方に発表された2月の米小売売上高は前月比0.1%減と市場予想と一致したが、1月分が下方修正された。一方、ニューヨーク連銀の3月の製造業景況指数は市場予想以上に改善し、プラスとなった。ただ、相場の反応はあまり目立たなかった。
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や食品・生活必需品小売が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが下落した。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、同21.612ポイント安の4728.668で終えた。
個別銘柄では、携帯端末のアップル(AAPL)はモルガン・スタンレーが1-3月期のiPhone需要見通しを引き上げたことが好感され上昇した。小売りのウォルマート・ストアーズやスポーツ衣料のナイキが上げた。
カナダの製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルは51%安と急落。決算と併せて業績見通しを下方修正し、業績不透明感が強まった。金融のモルガン・スタンレーも安い。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,251.53 +22.40
S&P500種
2,015.93
ナスダック
4,728.668 -21.612
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落した。6月物は前日比290円安の1万6835円で取引を終えた。15日の大阪取引所の終値を125円下回った。円高が嫌気された。16日のFOMCの結果発表を前に、市場では様子見ムードが強かった。この日の6月物安値は1万6740円、高値は1万7165円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16835 ( -125 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16915 ( -45 )
( )は大阪取引所終値比