03月15日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
15日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落した。
終値は前日比116円68銭安の1万7117円07銭だった。直近3日間で日経平均は600円近い上昇をみせていたことや、前日時点で東証1部の騰落レシオが115%台に達しており、利益確定の動きを誘発しやすい水準にあった。
ただ、売り買いともに様子見ムードのなか前場は前日終値を挟んでの小浮動に終始した。大型の主力株を中心に利益確定を目的とした売りが出た。
日銀が金融政策の現状維持を決め、追加緩和に期待した一部の投資家から売りが出たことも相場を押し下げた。
金利敏感の大手不動産や円高を背景に自動車株などが売られ、全体地合いを悪化させた。もっとも事前に織り込みが進んでいたこともあり、売り一巡後は下げ渋り、日経平均の下げ幅は100円強にとどまった。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比81.53ポイント低い1万2399.15だった。東証株価指数(TOPIX)は7.87ポイント低い1372.08だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1123億円、売買高は20億9325万株。東証1部の値下がり銘柄数は947、値上がり銘柄数は843、変わらずは152だった。
個別では、トヨタが軟調、ファナック、村田製作所や三菱電、新日鉄住金など主力の大型株は軒並み下落。関電工やアルプス、日ハムの下げも目立った。アルプス電気の下げも目立った。フュージョンパートナーが急落したほか、ジェイテクト、関電工も大幅安。一方、ソフトバンクグループがしっかり、キューブシステムがストップ高に買われ、サニックス、東芝テックも値を飛ばした。地銀の一角や電力、セブン&アイなど小売り株は上昇した。
きょう上場した富山第一銀は公開価格を6%上回る初値を付けた。UMCエレは同17%下回る初値だった。いずれもきょうの終値は初値を下回る水準だった。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比4.37ポイント高の4355.69となった。個別銘柄ではAGCapが一時ストップ高。トレックスセミ、ダイトケミクス、アートSHDやケイアイ不が買われた。半面、ぷらっと、洋刃物、タカトリ、朝日インテクや鳥貴族が下落した。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅ながら4日続伸した。終値は前日比2円18銭高い2444円41銭だった。値動きの軽い中小型株が好まれる地合いの中、新興企業銘柄は底堅く推移した。午後は日経平均株価の一段安で投資家心理が冷え、ジャスダック平均が前日終値を下回った場面もあった。だが、押し目買いに支えられて持ち直した。フィンテック関連銘柄に買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で675億円、売買高は2億3081万株だった。 個別銘柄では3Dマトリックス、山田債権、オービス、フジタコーポ、ヒーハイスト、太洋工業などがストップ高。Dガレージやアイサンテク、リプロセルが上昇した。半面、SJI、フィスコ、HABA、フェローテクやカルナバイオ、FVCは下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前日比6.87ポイント高い956.38だった。
個別銘柄ではAMBIT、カイオム、MRT、メドピアがストップ高。ジグソーやサイバダイン、インベスCが上昇した。半面、モブキャス、アイビーシー、パス、そーせいやミクシィ、マイネットが下落した。
きょう東証マザーズに上場した富士ソSBは9時25分に公募・売り出し価格(公開価格)を13%上回る1010円で初値を付けた。取引成立後は31%上回る1170円まで一時上昇。その後は上げ幅を縮小し、1000円近くで推移した。大引けは公開価格を10%上回る980円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,117.07 |
-116.68 |
日経平均先物 |
16,960.00 |
-150.00 |
TOPIX |
1,372.08 |
-7.87 |
TOPIX先物 |
1,355.50 |
-11.00 |
東証2部指数 |
4,355.69 |
4.37 |
JASDAQ |
2,444.41 |
2.18 |
マザーズ |
956.38 |
6.87 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2093250 |
2112330 |
東証2部 |
107320 |
25760 |