03月15日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
15日午前の日経平均株価は小幅に反落した。午前の終値は前日比7円46銭安の1万7226円29銭だった。売り買い交錯で方向感を欠いた。日経平均株価は前日終値を挟んでの小浮動が続いた。
主要銘柄を中心に目先の利益を確保する目的の売りが優勢だった。
日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に投資家の様子見姿勢も強く、積極的な売買が手控えられた面もあった。外部環境の不透明感が根強く、自動車や電気機器、資源関連株などに売りが出た。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに小反落した。
日経平均は一時上げに転じるなど、午前を通じて明確な方向感に乏しかった。指数寄与度の大きいファストリやソフトバンクが上昇。今回の日銀会合では金融政策の現状維持が見込まれるものの、日銀による上場投資信託(ETF)購入や信託銀行経由の買いが続くとの期待感があり、日経平均の下値は限られるとの声が多く聞かれた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8369億円、売買高は8億6032万株。東証1部の値下がり銘柄数は770、値上がり銘柄数は1041、変わらずは131だった。
個別では、三菱UFJやみずほFGなどメガバンクが安い。第一生命など保険株の下げも目立った。ペプチドリームが利食われ、日東電工も売りに押されている。半面、ファーストリテイリングが堅調、セブン&アイ・ホールディングスも買いが先行している。マネーパートナーズグループは商いを伴い上昇。業績期待からヤマハが連日で最高値を更新。フィンテック関連としてキューブシスがストップ高を付けた。
東証2部株価指数は4日続伸した。2部指数は、前日比4ポイント高の4355.32となった。個別銘柄ではAGCap、日インター、トレックスセミ、ダイトケミクスや日本プラストが買われた。半面、洋刃物、タカトリ、ぷらっと、サイバーコムやヨネックスが売られた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。前引けは前日に比べ3円14銭高い2445円37銭となった。値動きの軽い中小型株に買いが向かった。バイオや民泊といった将来的に市場拡大が期待される投資テーマのある銘柄が高かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で354億円、売買高は1億2316万株。
個別銘柄ではヒーハイスト、太洋工業がストップ高。Dガレージやリプロセル、アパマンショが上昇した。半面、フォーサイド、市進HD、フェローテクやアイサンテク、ハーバー研が下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。前引けは前日比9.89ポイント高い959.40だった。個別銘柄ではMRTがストップ高。LITALICOは一時ストップ高と値を飛ばし、JIA、ハウスドゥ、AMBIT、サイバダインやジグソー、インベスCが上昇した。一方で、そーせい、モブキャス、サイジニア、データセクション、アンジェス、マイネットは下落した。
きょう東証マザーズに上場した富士ソSBは9時25分に公募・売り出し価格(公開価格)を13%上回る1010円で初値を付けた。初値を付けた後も買いが優勢となり、前引けは公開価格を16%上回る1032円だった。