03月14日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
14日の日経平均株価は3日続伸した。前週末比294円88銭高の1万7233円75銭と、2月2日以来約1カ月半ぶりの高値で終えた。前週末の欧州株市場が軒並み大幅に上昇したことに加え、米国株市場でもNYダウが今年の高値を更新、これをを受け主力株中心に上値を買う動きが強まった。東証1部の9割弱が上昇し、主力株を中心に幅広い銘柄が買われた。
寄り前発表の1月の機械受注統計が前月比15%増と事前の市場予測を大きく上回ったことも好感された。
内閣府が発表した1月の機械受注統計で、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は前月比15.0%増だった。市場予想(2.7%増)を大きく上回り、買い安心感につながった。
トヨタやファストリなど主力株の上昇がけん引する形で、日経平均はじりじりと上げ幅を広げた。一時上げ幅は350円を超えた。
ただ、午後に入ると高値圏でもみ合った。日銀の金融政策決定会合の結果発表をあすに控え、参加者の間で様子見姿勢が広がった。取引終了にかけて、日経平均は1万7200円台で膠着感を強めた。全体商いは盛り上がりを欠き、売買代金は今年最低だった前週10日の水準は上回ったものの、低水準だった。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前週末比184.52ポイント高の1万2480.68だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、20.63ポイント高の1379.95で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆620億円と低調。売買高は20億1976万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1702、値下がりは177、変わらずは63だった。
個別では値がさ株のファナックやソフトバンクが上昇。第一生命などの保険株や、三菱UFJを中心としたメガバンクが買われた。ブラジル鉄鋼大手の増資引き受けを発表した新日鉄住金のほか、ベア満額回答の見通しと伝わった日産自が上げた。小野薬は上場来高値を更新し、ペプドリも大幅高だった。クボテックがストップ高、ブレインパッド、テクノスジャパンも大幅高。保険や海運、不動産、小売株も高かった。
一方、任天堂が下落。OLCや関西電、NTTドコモ、JT、NTT、東京ドームは大きく売られた。日本化薬が急落、マネーパートナーズグループ、さくらインターネットも大幅安となった。
東証2部株価指数は3日続伸した。2部指数は、前週末比42.38ポイント高の4351.32となった。個別銘柄ではフォーシーズ、オカダアイヨン、アルチザ、インターアク、サイバーコムとアートSHDが上げ、インタートレ、神島化学工業、石井表記、鳥貴族とRVHが下げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前週末比16円84銭高い2442円23銭だった。東証1部の主力株を買い戻す動きが強まるなか、小幅な上昇にとどまった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で535億円、売買高は1億7585万株だった。
個別銘柄ではコーセーRE、フジタコーポ、太洋工業がストップ高。サン電子やカルナバイオ、セリアが上昇した。半面、ユークス、大井電気、フィスコや菊池製作、アクモスは下落した。
東証マザーズ指数も3日続伸。終値は前週末比9.00ポイント高い949.51と、昨年7月31日(964.34)以来8カ月ぶりの高値を付けた。個別銘柄ではアウン、データセクション、サイジニア、MRTがストップ高。マイネットやミクシィ、ジグソーの値上がりが目立った。半面、フュートレック、フルスピード、そーせいやインベスC、インフォテリが下げた。
きょう東証マザーズに新規上場した、りたりこ <6187>は12時53分に公募・売り出し価格(公開価格、1000円)を880円(88%)上回る1880円で初値を付けた。その後も上げ幅を広げ、制限値幅の上限(ストップ高水準)の2280円で取引を終えた。成り行きの買い注文は1万3500株を残した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,233.75 |
294.88 |
日経平均先物 |
17,110.00 |
260.00 |
TOPIX |
1,379.95 |
20.63 |
TOPIX先物 |
1,366.50 |
17.00 |
東証2部指数 |
4,351.32 |
42.38 |
JASDAQ |
2,442.23 |
16.84 |
マザーズ |
949.51 |
9.00 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2019760 |
2062092 |
東証2部 |
97520 |
31312 |