03月10日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
10日午前の日経平均株価は4営業日ぶりに反発した。前日比163円90銭高の1万6806円10銭で前場を終えた。
終始買いの勢いが勝った。前日までの下げで値ごろ感が生じており、欧米株高や原油高、為替の円安歩調を受けてリスクを取る動きが強まった。上げ幅は一時200円を超えた。
大津地裁の高浜原発3、4号機の運転差し止め命令を受け電力株の下げが全体地合いに影響しているが、円安を背景に主力輸出株が買われ、日経平均は高値圏で売り物をこなし1万6800円台で着地している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8936億円だった。売買高は9億2933万株。東証1部の値上がり銘柄数は1603と、全体の83%を占めた。値下がりは252、変わらずは85銘柄だった。
国際石開帝石や三菱商など資源関連に見直し買いが入って相場を押し上げた。
個別では、トヨタや富士重など自動車株が堅調、コマツや日立建機も上昇。ソニーやスズキも買われた。テンプホールディングス、リンクアンドモチベーション、芦森工業も買われた。
一方、ソフトバンクやNTTが下げた。大津地裁から高浜原発の運転差し止めの仮処分命令を受けた関西電は急落した。東電や中部電も下落した。日立金属、パイオニアが売られ、東京建物、アシックスなども下落した。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。前引けの2部指数は、前日比39.18ポイント高の4292.04となった。 個別銘柄ではソマールがストップ高。富士通コン、エリア、キョウデン、インタートレやラオックスが上げた。一方、ぷらっと、アートSHDやJトラストが下げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。前引けは前日に比べ10円69銭高い2413円33銭だった。新興企業市場でも買い意欲が回復し、フィンテック銘柄やバイオ銘柄を中心に買いが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で420億円、売買高は1億8364万株。
個別銘柄ではイメージ情がストップ高。アドアーズ、ウィズ、SJI、セリア、クルーズ、アパマンショが上昇した。半面、ミナトHD、プロルート、アイサンテクやセプテニHD、平田機工が下落した。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反発した。前引けは前日比11.46ポイント高い919.94だった。個別銘柄では、トランスGがストップ高。ミクシィ、マーケットエンタ、ロゼッタ、インベスCが上昇した。一方で、ブラス、ダブルスタンダード、サイジニア、そーせいやアンジェス、アドウェイズは下落した。