03月10日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比130円21銭高の1万6772円41銭。
前日比100~130円程度高い1万6700円台後半で推移している。外国為替市場での円高一服が追い風となり、輸出関連には買いが続いた。一方で原発事業の不透明感がじわりと広がった電力株が下げ、相場の重荷となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んだ。
大津地裁は9日、関西電力高浜原子力発電3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めの影響で関西電のほか他の電力株にも売りが波及した。
日経平均プラス寄与度トップはファストリ で、日経平均を10.20円押し上げている。次いでファナックが9.61円、セコムが5.61円、富士フイルムが5.34円と続く。
マイナス寄与度は8.36円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、トレンドが2.75円、KDDIが2.35円、TDKが2.35円と続いている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5183億円だった。売買高は5億6936万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1577と、全体の82%を占めた。値下がりは252、変わらずは103銘柄だった。
業種別では33業種中29業種が値上がり。1位はパルプ・紙で、以下、鉱業、水産・農林、繊維と続く。値下がり上位には電気・ガス、鉄鋼、保険が並んでいる。
主力のファナックやファストリが上げた。スズキや日産自も上昇。セブン&アイやJTも上げた。CB発行で自社株買いを実施すると発表した富機製も高い。一方、ソフトバンクやKDDIが下げた。東北電や中部電も下落した。13時30分に決算発表を控える積ハウスも売りが優勢。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。インタートレやアートSHDが上げた。一方、ぷらっとやJトラストが下げた。
225先物はGS・ニューエッジ・パリバ・HSBC・メリルが買い越し。
ドイツ・大和・アムロ・みずほ・ナティクス・シティ・三菱が売り越し。
TOPIX先物は大和・GS・パリバ・三菱が売り越し。
外資系等はトリドール(3397)、能見防災(6744)、ヤマハ(7951)に注目。
テクニカル的にはアネスト岩田(6381)、PCデポ(7618)が動兆。