<兜町カタリスト> 「気配は漂ってきた」
NYダウは36ドル高の17000ドルと3日ぶりの反発。
原油先物価格がバレル38ドル台まで反騰したことを好感してエネルギーセクターが上昇した。
「今年WTI原油先物価格とS&P500指数が連動しなかったのは6日。
原油が世界経済のバロメーターであるからというよりも、市場心理が影響している側面が強い」と言う声も聞こえる。
確かに株式市場よりもはるかに小さい市場の原油に振り回されるのも変な印象。
債券市場は入札が軟調だったこともあり反落(利回りは上昇)し10年債利回りは1.886%。
中国景気を懸念して安全資産としての米国債という思考法もあるが日々移ろっている。
市場ではアップルに対する弱気心理が改善してきたとの指摘。
過去2年間の平均PER13倍に対して直近は10.7倍。
新興国向けの低価格機種が意外と奏功するのかも知れない。
NYダウは17000ドルをキープしており、悪くはない状況。
一方東京。
「荒れるSQの水曜日」は3日続落となった。
ただ火曜水曜と前場安→後場下落幅を縮小の動き。
一方的に下落に同調する相場でもない。
シカゴ225先物の終値は16795円。
高値16825円、安値16490円で依然16500円水準を狙った売りはあった模様。
高値16825円は少し物足りなさが残る。
25日移動平均からのかい離はプラス1.9%まで低下しており目先的過熱感は完全に消滅。
松井証券経由の信用評価損率も売り方7.8%、買い方11.68%と再び悪化している。
もっとも空売り比率は39.8%と30%台で踏みとどまっており、売りたたく動きは少ないだろう。
裁定買い残はわずか800億円の増加で1兆9144億円でこれも邪魔はしない。
騰落レシオは82.75%まで低下しており今日は反発期待というところ。
今年成績の悪い木曜もたまには良い木曜になって欲しいもの。
早朝に北朝鮮がミサイルを発射したと報じられたが特に材料視はされないだろう。
自民党の稲田政調会長は消費増税を「本末転倒」と言い、
本田内閣参与は「サミット後の消費増税・凍結宣言望ましい。可能ならば7兆円の補正予算」とコメントしている。
政策期待が徐々に高まりそうな気配は漂ってきた。
3月1日終値は16085円だったのでいまのところ3月月足は陽線。
実に4か月ぶり。
日経平均の25日移動平均は16339円。
75日線は17797円、200日線は18867円。
一目均衡の雲は黒く下限は18014円でまだ雲の下。
勝手雲は上限16385円なので3月2日から上抜けている。
そして明日11日からは黒から白い雲にねじれて変化。
来週末には上限が16658円まで上昇するので形は悪くない。
国土交通省は建設現場の生産性向上検討する『i-Construction(アイ・コンストラクション)委員会』開催。
ICT技術の全面的な活用など盛り込んだ骨子案を示した。。
ICT技術に加え、規格の標準化、施工時期の平準化の3施策を先行的に取り組むという。
これはオプティム(3694)の出番かも知れない。