03月09日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
9日の日経平均株価は3日続落し、前日比140円95銭安の1万6642円20銭で終えた。
前日の欧米株市場が総じて軟調だったことに加え、原油先物価格の反落、為替も引き続き円が強い動きをみせたことなどが嫌気されて下値模索の動きを強いられた。
円高・ドル安を嫌気して輸出関連株を中心に朝方から売りが広がった。前場には節目の1万6500円を取引時間中として一週間ぶりに割る場面もあった。円相場の上昇が一服した後場には買いも入り、次第に下げ渋った。ただ10日に予定する欧州中央銀行(ECB)の理事会の結果を見極めたいとの見方もあり、動きは限られた。
ロールオーバーの進捗が観測される中も週末のメジャーSQを前にボラティリティが高まることへの警戒感も上値を押さえた。
自動車など輸出株が売られたほか、鉄鋼、海運、非鉄などの市況関連株への売りが目立ち、銀行セクターも下値を探る動きが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆2806億円。売買高は22億4920万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1477、値上がりは372、変わらずは94だった。
個別では郵船や商船三井の海運株が軒並み大幅下落した。鉄鋼株や非鉄株も下げが目立ち、新日鉄住金や住友鉱が売られた。円高による輸出採算の悪化を懸念し、日産自やファナックなどに売りが出た。浜ゴムやブリヂストンも大幅下落。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが軟調、値がさ株のファストリやソフトバンクも安い。
一方で一部百貨店の閉鎖を明らかにしたセブン&アイが上昇。通信株の一角に買いが入り、NTTやKDDIが高い。ソニーや東エレクも上げた。アイロムグループが急伸、東京製綱、enishなども値を飛ばした
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前日比30.35ポイントや巣の4252.86となった。個別銘柄ではエリア、ウインテスト、郷鉄工所、ぷらっと、ラオックスやサイバーコムが下げた、一方、サイオス、インタートレがストップ高。RVHやアートSHDが上げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比8円67銭安の2402円64銭だった。外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れて日経平均株価が下落、新興市場でも投資家心理が悪化して売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で710億円、売買高は2億6906万株だった。個別銘柄では、サン電子やアクサスHDが下げた。半面、株主優待の導入を発表したアドアーズ、デジタルデザイン、ウィズがストップ高。クルーズやハーモニックが下落した。一方、ドローン関連銘柄に買いが波及し、アクモスや石井工研が上げた。
東証マザーズ指数も続落した。終値は前日比10.20ポイント安い908.48だった。個別銘柄では、そーせいやジグソーが下げた。サイバダインやFFRIも下落した。ネットイヤー、バリューゴルフ、はてなが売られた。半面、マーケットエンタ、サイジニアがストップ高。アイビーシーやインベスCが上げた。新薬の治験進展を発表したアンジェスは上昇した。
きょうマザーズ市場に新規上場したブラスは9時14分に公開価格(4370円)を280円(6.4%)上回る4650円で初値を付けた。大引けにかけて売りに押され公開価格と比較して3%安の4240円で終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,642.20 |
-140.95 |
日経平均先物 |
16,630.00 |
-170.00 |
TOPIX |
1,332.33 |
-15.39 |
TOPIX先物 |
1,331.00 |
-21.50 |
東証2部指数 |
4,252.86 |
-30.35 |
JASDAQ |
2,402.64 |
-8.67 |
マザーズ |
908.48 |
-10.20 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2249200 |
2280612 |
東証2部 |
78520 |
16263 |