03月09日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
9日午前の日経平均株価は大幅に3日続落した。前引けは前日比267円22銭安の1万6515円93銭だった。
前日の欧米株市場の下落や原油市況の反落、為替の円高進行などを受けて主力株を中心に終始売り優勢の地合いとなった。日経平均株価は1万6500円割れまで水準を切り下げ、取引時間中としては3月2日以来の安値圏に沈んでいる。
週末のメジャーSQを控え仕掛け的な売りに対する警戒感も根強い。
世界景気に対する不安が強まる中で資源株への売りも目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に3日続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆577億円、売買高は10億9516万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1678、値上がりは191、変わらずは71だった。
個別は住友鉱や三菱マといった非鉄株が東証1部の下落率で上位に入った。原油安を受けて国際石開帝石、海洋掘削が大幅安。郵船や商船三井など海運株も大きく下げた。
ソフトバンクグループが軟調、マネーパートナーズグループも大きく利食われた。ファナックが冴えず、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも安い。
自動車株では円高による輸出採算の悪化を懸念して日産自やトヨタが安かった。
一方で内需株の一角に買いが入った。ファミリーMやローソンが逆行高。一部百貨店の閉鎖を発表したセブン&アイも高い。NTTやKDDIも買いが優勢だった。アイロムグループが値上がり率トップに買われ、新日本科学、ワコムも買いを集めた。
東証2部株価指数は続落。前引けの2部指数は、前日比35.11ポイント安の4248.10となった。
個別銘柄では郷鉄工所、ラオックスやJトラストが下げ、一方、インタートレがストップ高。くろがね工作所、安川情報、タカトリ、アートSHDや理経が上げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比11円81銭安の2399円50銭だった。外国為替市場で円相場が対ドルで円高・ドル安方向に振れて日経平均株価が下げ、投資家心理が悪化した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で335億円、売買高は1億1544万株だった。
トレイダーズやサン電子が下げた。アクサスHDやハーモニック、エン・ジャパンも下落した。一方でドローン関連銘柄には買いが波及、アクモスや石井工研、イメージワンが大幅高だった。デジタルデザイン、太洋工業、プロルート、日本アイエスケイ、SJIも買われた。
東証マザーズ指数も続落した。前引けは前日比16.05ポイント安い902.63だった。個別銘柄ではネットイヤー、メディア工房、そーせいやジグソーが下げた。アドウェイズやサイバダインも下落した。半面、サイジニア、ジーンテクノ、NPC、アンジェスMGやインベスCが上げた。
きょうマザーズ市場に新規上場したブラスは9時14分に公開価格(4370円)を280円(6.4%)上回る4650円で初値を付けた。