03月08日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比196円86銭安の1万6714円46銭で下げ幅を広げている。一時200円超安まで下げ、1万6700円台前半で推移している。
外国為替市場で円相場が1ドル=112円台後半を付けるなど円高・ドル安に振れ、輸出採算の悪化などを嫌気した売りが自動車株や電機株などに広がった。
市場関係者の間では、円高による株安への影響が懸念されている。「米国株高と原油先物が上昇しリスク回避の動きは弱まっているが、114円よりも円高に振れると為替相場による企業業績の影響を懸念しやすい地合いになっている」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も軟調に推移している。
日経平均マイナス寄与度は8.63円の押し下げでファストリがトップ。以下、エーザイが8.16円、セコムが7.96円、ダイキンが7.18円と続いている。
プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を14.95円押し上げている。次いでファナックが4.90円、日東電が1.33円、セブン&アイが0.90円と続く。
東証1部の売買代金は概算で6785億円、売買高は7億476万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1533と、全体の約8割近くを占めた。値上がりは294、変わらずは111銘柄だった。
業種別では33業種中31業種が下落し、上昇は鉄鋼、鉱業の2業種のみ。値下がり1位は電気・ガスで、以下、ゴム製品、非鉄金属、医薬品、海運、輸送用機器と並ぶ。
東芝と住友電は下げ幅を拡大。味の素とセコムも一段安。中部電と大ガスは日中の安値圏で推移。一方、日東電は上げに転じ、ソフトバンクが堅調。三井物と新日鉄住金、富士通は前日比プラス圏を推移している。サイバリンクス、サンデンHD、WSCOPEが上昇。
東証2部株価指数は5日ぶり反落。アートSHDとラオックスが下げ、朝日インテクとインタートレは上げた。