03月07日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
7日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前週末比103円46銭安の1万6911円32銭だった。
前週末に節目の1万7000円を回復したため、目先の利益を確保する目的の売りに押される展開だった。下値では主力株に押し目買いが入って下げ渋ったが、為替相場が円高・ドル安方向に振れたことが重荷となった。
値がさのソフトバンクのほか、トヨタや三菱電、富士フイルムなど主力株が総じて軟調だった。
注目された米2月の雇用統計は非農業者部門の雇用者数が市場コンセンサスを上回って増加したことで、米国経済への不安心理が後退、東京市場も朝方は若干買い優勢で始まったが続かなかった。
前週末の欧米株市場は総じて強い動きだったほか、ここ中国・上海株市場も政府当局のインフラ投資政策への期待などを背景に底入れの兆しにあり、日本株も下値を大きく売り込む動きはみられなかった。
東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落し、終値は13.45ポイント安い1361.9だった。
JPX日経インデックス400も5営業日ぶりに反落。大引けは126.86ポイント安い1万2317.50だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1722億円、売買高は22億1694万株。東証1部の値下がり銘柄数は1000、値上がり銘柄数は835、変わらずは108だった。
個別では、トヨタ自動車、ソフトバンクグループが軟調、セブン&アイ・ホールディングス、東京海上ホールディングスも下落した。2月の既存店売上高が物足りないとの見方から、JINが急落した。任天堂や太陽誘電、東京製鉄の下げも目立った。半面、再建への期待からシャープや東芝が急伸。全人代で示された大規模なインフラ投資方針で思惑が広がり、荏原や千代建も上昇した。小野薬品工業が大幅高、エムアップ、ネオスはストップ高となった。マネーパートナーズグループも買われた。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前週末比3.57ポイント高の4289.99となった。
個別銘柄では省電舎、インタートレがストップ高。朝日インテク、ぷらっと、ウインテスト、くろがね工作所、大盛工、ローツェも買われた一方。半面、サイバーコム、カーチスHD、鳥貴族、ヨネックスが下げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は8日続伸した。終値は前週末比14円74銭高い2419円40銭だった。内需関連の中小型株が多い新興株市場に資金が流入した。2015年4月に11連騰して以来の長さ。後場に日経平均が下げ渋ると、東証マザーズ指数は上げ幅を広げ、きょうの高値圏で引けた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で702億円、売買高は2億3939万株だった。個別銘柄ではコスモ・バイオがストップ高。アパマンショップ、クレオ、トレイダーズやサン電子、FVCが上昇した。半面、アクサスHD、DIT、SE H&I、アイサンテクやエイシアンS、メディシノバは下落した。
東証マザーズ指数も6日続伸。終値は前週末比19.66ポイント高い935.99と、昨年8月11日終値(945.60)以来7カ月ぶりの高値を付けた。個別銘柄ではアドウェイズ、カイオム、アンジェス、アイビーシー、メディア工房、ネットイヤーなどがストップ高。そーせいやアンジェス、インベスCの値上がりが目立った。半面、ミクシィ、バリューゴルフ、NPC、インフォテリ、FFRIは下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,911.32 |
-103.46 |
日経平均先物 |
16,950.00 |
-50.00 |
TOPIX |
1,361.90 |
-13.45 |
TOPIX先物 |
1,363.00 |
-11.00 |
東証2部指数 |
4,289.99 |
3.57 |
JASDAQ |
2,419.40 |
14.74 |
マザーズ |
935.99 |
19.66 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2216940 |
2172293 |
東証2部 |
104700 |
22482 |