03月04日 相場概況(大引け)


【大引け概況】
4日の日経平均株価は4日続伸した。前日比54円62銭高の1万7014円78銭で終え、2月8日以来、約1カ月ぶりに1万7000円台を回復した。
4日続伸は今年初めて。
前日の欧米株市場が高安まちまちだったこともあり、きょうの東京市場は方向感を欠いたが、引けにかけて強さをみせた。
為替相場で円が強含んだことなどを受け前場の日経平均は小幅安値圏でのもみ合いを続けた。後場寄りに一段高となり、その後再び軟化するなど不安定な展開となったものの、上下の振れ幅は相対的に小さかった。終盤になると再び買いが厚みを増した。
個人や年金とみられる主体から打診買いが入って下値の堅さが鮮明となった。
市場が注目する2月の米雇用統計の発表を日本時間今晩に控え、買い持ち高をひとまず整理する動きもみられた。
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比28.62ポイント高の1万2444.36だった。
東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、6.30ポイント高の1375.35で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4902億円。売買高は26億5272万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1422と、全体の73%を占めた。値下がりは435、変わらずは86銘柄だった。
個別では、日経平均への影響が大きい値がさの京セラやテルモ、村田製作所、日東電が上昇。資源価格の持ち直しをきっかけに、石油資源や住友鉱が上げた。イランへ再進出すると伝わった千代建も上げ、シャープの値上がりが目立った。マネーパートナーズグループがストップ高に買われたほか、日本ケミコン、住江織物も活況裏に値を飛ばした。一方、NTTが軟調、小野薬が大幅安。ファナックやファストリ、JR東日本が売りに押され、収益予想を引き下げた大阪チタが大きく下げた。オカモト、日本テレビホールディングスなどの下げも目立った。雪印メグミルク、ピジョンも値を下げた。
東証2部株価指数は3日続伸した。大引けの2部指数は、前日比33.88ポイント高の4286.42となった。
個別銘柄ではアルチザ、エリア、プラズマ、サイバーコムと朝日インテクが買われた。
半面、アートSHDと象印、システクアイ、コメ兵が下げた

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は7日続伸した。終値は前日比14円37銭高い2404円66銭だった。日経ジャスダック平均が7連騰するのは、昨年11月17~26日以来およそ3カ月余りぶり。値動きの軽い中小型銘柄に投資家の物色の矛先が向かった。2月の米雇用統計の発表を日本時間で今晩に控え、海外景気に左右されにくい内需株の多い新興企業銘柄に個人投資家などの買いが集まったようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で493億円、売買高は1億8790万株だった。個別銘柄ではアクサスHD、サン電子がストップ高。ハーモニックやイリソ電子、クルーズが上昇した。半面、太洋工業、ムサシ、GMOペパボ、アイサンテクやカルナバイオ、田中化研は下落した。
東証マザーズ指数は5日続伸した。終値は前日比11.44ポイント高い916.33だった。昨年8月12日以来、約7カ月ぶりの高値水準に達した。時価総額の大きい主力株のミクシィやタカラバイオが大幅続伸したことが貢献した。NVC、リンクバルがストップ高。FFRIやインフォテリ、セレスが上昇した。バリューゴルフ、インテアHD、トランスG、インベスCやアンジェス、イグニスが下落した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したヨシムラHDは買い気配で始まり、10時半過ぎに公募・売り出し価格(公開価格、880円)を50%上回る1320円で寄り付いた。初値成立後は売りに押され、大引けは公開価格を26%上回る1108円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,014.78 |
54.62 |
日経平均先物 |
17,000.00 |
10.00 |
TOPIX |
1,375.35 |
6.30 |
TOPIX先物 |
1,374.00 |
6.00 |
東証2部指数 |
4,286.42 |
33.88 |
JASDAQ |
2,404.66 |
14.37 |
マザーズ |
916.33 |
11.44 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2652720 |
2490237 |
東証2部 |
100720 |
26140 |