
【大引け概況】
3日の日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比213円61銭高の1万6960円16銭と2月8日以来、約3週間ぶりの高値を付けた。3日続伸は今年初めて。
前日の大幅上昇の反動に加え、為替相場が朝方やや円高方向に振れていたこともあり、50円安からスタートした。寄り付き後は原油相場の上昇や堅調な米雇用、前日の大幅上昇による需給改善などを背景にプラスへと切り返した。
年初から軟調さが目立っていた銀行株に買いが向かったことで市場心理が落ち着き、景気敏感株を中心に買いが広がった。アジア株が総じて堅調に推移したのも支えとなり、日経平均はきょうの高値圏で引けた。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比164.73ポイント高の1万2415.74だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、19.44ポイント高の1369.5で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5382億円。売買高は27億4428万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1429と全体の74%を占めた。値下がりは436、変わらずは77だった。
業種別では、海運業と銀行業が6%超、鉱業が5%超の上昇となった。一方、空運業、陸運業、水産・農林業が下落率上位だった。
個別では、三菱UFJが7.9%高で引けるなどメガバンク株の上昇が目立った。トヨタ自動車、ファーストリテイリングも高い。ゆうちょ銀も買われた。海運市況の改善期待から商船三井などの海運株も上げた。新日鉄住金やJFEなど鉄鋼大手も堅調。三菱商事、インプレスホールディングス、コアも大幅高。
一方、JR東日本やJR東海は下落した。建設株の大林組や食品株の明治HDも売られた。
NTTドコモも冴えない。パイロットコーポレーションが安く、ブイキューブも値を下げた。
東証2部株価指数は小幅続伸だった。大引けの2部指数は、前日比5.30ポイント高の4252.54となった。個別銘柄ではコメ兵、ラオックス、サイバーコム、フォーシーズ、マミヤオーピー、稀元素が買われた。半面、ヨネックス、テクノ菱和、システクアイ、朝日インテクと象印が下げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。終値は前日比12円76銭高い2390円29銭だった。東証マザーズ指数は昨年12月30日の終値(887.14)を上回り、年初来プラス圏に浮上。節目となる900を3カ月ぶりに上回り、きょうの高値で引けた。
外部要因の影響を受けづらい新興株市場の中小型株に資金が流入した。後場にアジア株が総じて堅調に推移。新興市場でも好業績銘柄やテーマ株の物色が盛り上がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で397億円、売買高は9675万株だった。個別銘柄ではアクサスHD、GMOペパボ、田中化研、ホロンストップ高。アイサンテクや太洋工業、カルナバイオが上昇した。
半面、DACやクルーズ、石井工研、ビーマップ、アクモス、ニュートンFCは売られた。
東証マザーズ指数も4日続伸。終値は前日比34.27ポイント高い904.89だった。そーせいやFFRI、ミクシィなど主力銘柄の値上がりが目立った。個別銘柄ではアイビーシー、ダブルスタンダード、メドレック、リボミック、NPCがストップ高。イグニス、ナノキャリア、GNI、フリークアウトも買われた。一方、マイネット、ネットイヤー、インフォテリ、ジグソーやサイバダイン、セレスが下げた。
きのうマザーズ市場に新規上場したバリューゴルフはきょう3日の9時16分に公開価格(1280円)の2.5倍にあたる3215円で初値を付けた。その後も堅調に推移し、きょうの高値圏(3355円)で引けた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,960.16 |
213.61 |
日経平均先物 |
16,990.00 |
250.00 |
TOPIX |
1,369.05 |
19.44 |
TOPIX先物 |
1,368.00 |
19.50 |
東証2部指数 |
4,252.54 |
5.30 |
JASDAQ |
2,390.29 |
12.76 |
マザーズ |
904.89 |
34.27 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2744280 |
2538295 |
東証2部 |
84410 |
23813 |