03月03日 相場展望(前引け)

【前引け概況】
3日前引けの日経平均株価は続伸した。前日比148円53銭高の1万6895円8銭で前場を終えた。
朝方は為替相場が円高傾向に振れていることを受けて売りが優勢で始まったが下値を売り込む動きはなく、主力株中心に切り返しに転じた。海外ヘッジファンドとみられる先物への買い戻しが観測されるなか、一時は上げ幅を200円超に広げ、節目の1万7000円まであと45円に迫る場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2719億円、売買高は14億6174万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1187と全体の6割を占めた。値下がりは33%の644、変わらずは110だった。
個別では三菱UFJなどメガバンクが買われた。ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなども上昇。やゆうちょ銀も大幅上昇した。トヨタや日産自も買われた。郵船などの海運株の値上がりも目立った。一方、JR東日本など鉄道株は総じてさえない展開。明治HDやキッコマンなど食品株も一角も売られた。五洋建設が売られ、さくらインターネット、SCSKも安い。日新電機、カルソニックカンセイも下落した。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前日比3.13ポイント高の4250.37となった。
個別銘柄では不二サッシ、フォーシーズ、マミヤオーピー、ラオックスや不二サッシが上げ、ヨネックス、SFJ、象印、サイバーコムや朝日インテクが下げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。前引けは前日に比べ11円15銭高い2388円68銭となった。
外部要因に左右されにくい中小型株を中心とした新興株市場に資金が流入した。バイオ関連や自動運転関連銘柄に物色が盛り上がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で244億円、売買高は5519万株。個別銘柄ではアクサスHDがストップ高。GMOペパボ、太洋工業、アイサンテクやドーン、カルナバイオが上昇した。半面、ニュートンFC、石井工研、クルーズやDAC、アクモスは下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。前引けは前日比20.65ポイント高い891.27と、2015年12月30日の終値(887.14)を上回り年初来プラス圏に浮上した。個別銘柄ではダブルスタンダード、メドレックがストップ高。そーせいやジグソー、FFRIなど主力銘柄の値上がりが目立った。一方、セレスやサイバダイン、マイネット、セレス、ネットイヤー、インフォテリは下げた。
きのうマザーズ市場に新規上場したVゴルフはきょう3日9時16分に公開価格(1280円)の2.5倍にあたる3215円で初値を付けた。きょう東証2部に新規上場した中本パックスは9時に公開価格(1470円)を10円(0.7%)上回る1480円で初値を付けた。