03月02日 相場展望(大引け)

【大引け概況】
2日の日経平均株価は大幅に続伸した。前日比661円04銭高の1万6746円55銭で終えた。
引けにかけやや伸び悩んだものの2月8日以来、約1カ月ぶりの高値をつけた。
前日の米株高や原油先物価格に下げ止まり、外国為替市場で円相場が対ドルで円安方向に振れ、輸出採算の悪化懸念が和らいだ。主力銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが入りほぼ全面高だった。
1日のNYダウ工平均が大幅に反発し2カ月ぶりの高値をつけた。
2月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回り、1月の建設支出も高い伸びとなった。堅調な米景気を確認され日本株にも追い風材料が揃った。
円相場は1ドル=114円近辺まで下落した。4日に発表される2月の米雇用統計、5日から開催される全国人民代表大会(全人代)という市場参加者が注視する重要日程を控え、為替相場の円高一服が売り方の買い戻しを誘った。
取引時間中に米大統領選の序盤のヤマ場として注目されたスーパーチューズデーの結果が判明した。民主党のヒラリー・クリントン前国務長官、共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏が指名獲得に前進したと伝わったが、事前に織り込みが進んでおり影響は限定的だった。
JPX日経インデックス400も続伸した。終値は前日比465.68ポイント高の1万2251.01だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、48.78ポイント高の1349.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5934億円だった。売買高は24億8977万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1824と全体の94%を占めた。値下がりは82、変わらずは36銘柄だった。
個別では主力のファストリやファナックが上昇した。トヨタ自動車、マツダや富士重も上げた。三菱UFJや野村など金融株の上昇も目立った。鉄鋼の新日鉄住金やJFEも上げた。マネーパートナーズグループ、ネクストいずれもストップ高に買われた。
一方、日本農薬が大幅安。ババンナムHDやタカラトミーが下落した。日本通信やさくらネットが下げた。熊谷組も下落した。
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前日比40.82ポイント高の4247.24となった。
個別銘柄ではサイバーコムやラオックス、マミヤオーピー、田岡化学工業が上げた。一方、三浦印、ヨシックス、アートSHDやRVHが下げた。

日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比7円63銭高の2352円85銭だった。値動きの良い中小型株を物色する姿勢が徐々に広がった。相場全体の地合いが良くなり始めると、新興市場の主力株にも買いが波及した。
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。終値は前日比24円68銭高い2377円53銭だった。値動きの良い中小型株への物色も続きジャスダック平均も一段と上げ幅を広げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で473億円、売買高は1億2155万株だった。
ドローン関連銘柄に資金が集まった。
個別銘柄ではドーン、アクサスHD、ビーマップ、石井工研、太洋工業がストップ高。
ミズホメディー、アクモス、アイサンテクやカルナバイオ、Dガレージが上昇した。半面、ULSグループ、エスイー、ナカニシ、クルーズやマクドナルドは売りに押された。
東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前日比17.96ポイント高い870.62。
個別銘柄ではトランスG、サンワカンパニー、ネットイヤー、アイビーシー、サイジニアがストップ高。そーせいやミクシィ、ジグソーが上げた。官公庁向けに新サービスの提供を始めたと発表したUBICが大幅高。UNITED、アークン、ALBERTが買われた。
一方、NTTドコモ子会社との業務提携を発表したアイリッジは最終的に業績の伸び悩みを嫌気した売りに押された。GMOテック、モバファク、アスカネットは売られた。
きょう新規上場したバリューゴルフ(3931)は終日買い気配が続き、取引が成立しなかった。最終の気配値はきょうの気配値上限で公募・売り出し価格(公開価格、1280円)の2.3倍にあたる2944円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,746.55 |
661.04 |
日経平均先物 |
16,740.00 |
640.00 |
TOPIX |
1,349.61 |
48.78 |
TOPIX先物 |
1,348.50 |
48.00 |
東証2部指数 |
4,247.24 |
40.82 |
JASDAQ |
2,377.53 |
24.68 |
マザーズ |
870.62 |
17.96 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2489770 |
2593440 |
東証2部 |
79910 |
25904 |