03月02日 相場展望(前引け)

【前引け概況】
2日午前の日経平均株価は大幅に続伸した。前日比649円30銭高の1万6734円81銭で前場を終えた。2月8日以来、約1カ月ぶりの水準まで回復した。
前日の欧米株市場が軒並み高となり、米国株市場ではNYダウが350ドル近い上昇をみせたことに加え、原油市況が底入れの動きをみせ、為替相場で円安が進行するなど、リスクオンの条件が揃った。
取引時間中は、中国・上海株をはじめアジア株式も総じて堅調に推移していることも買いを後押ししている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2201億円だった。売買高は12億1307万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1835と、全体の94%を占めた。値下がりは83、変わらずは24銘柄だった。
輸出採算の悪化懸念が和らぎトヨタは6営業日ぶりに反発した。原油先物価格にも下げ止まりが見られ、輸出株や資源株など幅広い銘柄に買いが入って相場を押し上げた。
主力のファストリやファナックが上昇したほか、マツダや富士重が上げた。三菱UFJや野村などの金融株の上昇も目立った。2015年5月~16年1月の純利益が73%増と発表した伊藤園は昨年来高値を更新。マネーパートナーズグループが連日のストップ高、村田製作所、アルプス電気などの上げも目立つ。
一方、ローソンやトリドールが下落した。バンナムHDやタカラトミーが下げた。熊谷組も下落した。サニックス、秀英予備校なども売られた。
東証2部株価指数は反発した。前引けの2部指数は、前日比49.40ポイント高の4255.82となった。個別銘柄ではサイバーコム、Fastep、アートSHDやサイバーコムが上げた。一方、ぷらっとや三浦印、ニフティ、日インターが下げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。前引けは前日比23円39銭高の2376円24銭だった。新興企業向け市場でも買いが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で264億円、売買高は7136万株。
個別銘柄ではドーン、アクサスHD、石井工研がストップ高。アクモス、イメージワン、ウィルソンWLW、カルナバイオが上昇した。半面、今期業績見通しを下方修正し、年間配当予想も引き下げたエスイーが下げた。プロトコーポ、ナカニシ、メディシノバも安い。
東証マザーズ指数は大幅に3日続伸。前引けは前日比24.73ポイント高い877.39だった。個別銘柄ではサンワカンパニーがストップ高。そーせいやミクシィなどの主力株が上昇。官公庁向けに新サービスの提供を始めたと発表したUBICは大幅に上昇した。半面、アイリッジ、モバファク、じげんに売られた。
きょう新規上場のVゴルフは買い気配が続いた。気配値は公募・売り出し(公開価格、1280円)に比べ70%高い2176円まで切り上がった。