03月01日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
名実ともに3月相場入りとなったきょうの東京株式市場は、主力株の方向性が定まらず、日経平均は前日比プラス圏とマイナス圏の挟間を往来する展開となったが、後場終盤に買い戻しの動きが出てプラス圏で着地した。
日経平均株価は前日比58円75銭高の1万6085円51銭で終えた。
中国の追加金融緩和をきっかけに投資家心理がやや改善し、不動産や建設、小売りなどの内需関連株を中心に買いが入った。
中国人民銀行(中央銀行)は2月29日、預金準備率を0.5%引き下げる追加緩和に踏み切った。前日に大きく下げた上海株式相場が堅調な推移となり、東京市場にも一定の安心感を与えた。
物色対象は、値動きの軽い中小型材料株には投機資金の流入が顕著にみられた。
だだ、米大統領選の序盤の山場となるスーパーチューズデーや米雇用統計など海外で重要イベントを控え、結果を見極めたいとの雰囲気が次第に強まった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1481億円。売買高は22億2463万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は980、値下がりは838、変わらずは124だった。
個別では自社株買いを発表した日東電が上昇。内需・ディフェンシブ株のJTやキッコマンも上げた。医薬品株や不動産株の一角も高く、小野薬品工業、塩野義やエーザイ、三井不や住友不が値上がりした。マネーパートナーズグループがストップ高、サニックスも商いを伴い急伸。TAC、MonotaROなども値を飛ばした。
一方でNECが下方修正を嫌気した売りで大幅安となった。安川電やオークマ、ファナックも安い。DCMは2016年2月期業績が会社側計画に届かなかったようだ伝わり、売りがかさんだ。任天堂、キーエンスも売られた。SBSホールディングスが急落、トプコンの下げも目立った。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比9.73ポイント安の4206.42となった。
個別では、カーチスHDや朝日インテク、東邦金属、アサヒインテックが売られた。一方、三浦印がストップ高。アートSHDやラオックス、日インター、システクアイが上げた。

日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比7円63銭高の2352円85銭だった。値動きの良い中小型株を物色する姿勢が徐々に広がった。相場全体の地合いが良くなり始めると、新興市場の主力株にも買いが波及した。
自動運転、仮想通貨、「フィンテック」に関連銘柄に買い資が集まった。関連銘柄としてアイサンテクやジグソー、リミックス、セレスが買われた。短期筋も売買に参加したことで、午後の取引は一段と盛り上がった。取引終了にかけて上げ幅を広げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で346億円、売買高は1億0353万株だった
個別では、太洋工業、エスケーエレクがストップ高。ベネッセHDが株式の一部を取得したラックのほか、カルナバイオやクルーズが上昇。半面、ドーン、ULSグループ、日本テレホン、新報国鉄、平田機工、インフォコムが下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比13.99ポイント高の852.66だった。朝方からプラス圏を保ち、午後に入ると一段高となった。個別銘柄ではネットイヤー、REMIXがストップ高。そーせいやミクシィ、FFRI、インテアHD、セレスが買われた。半面、サイジニア、サイバダインやはてな、ラクーンが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,085.51 |
58.75 |
日経平均先物 |
16,100.00 |
170.00 |
TOPIX |
1,300.83 |
2.98 |
TOPIX先物 |
1,300.50 |
12.50 |
東証2部指数 |
4,206.42 |
-9.73 |
JASDAQ |
2,352.85 |
7.63 |
マザーズ |
852.66 |
13.99 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2224630 |
2148122 |
東証2部 |
73140 |
22692 |