03月01日 相場概況(寄り付き後)
【10時現在の概況】
1日10時現在の日経平均株価は前日比36円46銭安の1万5990.30円で推移。
節目の1万6000円近辺で一進一退。前日終値を挟んだ値幅で推移している。
中国人民銀行(中央銀行)による追加緩和の決定を受けて、中国株式市場の取引開始を前に様子見の動きが強まっている。
中国で10時に発表になった企業の2月の景況感指数は前月比で悪化しており、株価などへの影響を見極めたいとの見方もあるようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小動きでの推移が続いている。
業種別では33業種中12業種が値上がり。1位は医薬品で、以下、陸運、食料、金属製品と続く。値下がり上位には機械、電気機器、ガラス・土石が並んでいる。
東証1部の売買代金は概算で5717億円、売買高は6億4272万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は745、値下がりは1017、変わらずは177だった。
日経平均マイナス寄与度は8.24円の押し下げでファストリがトップ。以下、ファナックが4.71円、TDKが4.71円、アステラスが4.61円と続いている。
プラス寄与度トップは日東電で、日経平均を8.90円押し上げている。次いで塩野義が5.49円、JT が3.73円、ソフトバンクが3.65円と続く。
個別では200億円を上限とする自社株買いを発表した日東電が大幅高。取扱商品を減らして生産と販売を集中すると伝わった山パンが小じっかり。千代建や塩野義も高い。
一方で下方修正を発表したNECは大幅安。富士通や安川電、三菱重なども安い。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落している。朝日インテクやサイバーコムが下落し、ラオックスや象印が上げた。

ラック<3857>
急伸。ベネッセHD<9783>が同社株式の一部を取得したと発表している。取得株式数は50万株で、発行済株式総数の1.87%に相当する。両社は15年1月、ベネッセグループの基幹情報システムの運用・保守を担う専門機能会社として合弁会社ベネッセインフォシェルを設立し、協業を進めている。
システム・テクノロジー・アイ<2345>
同社は2月29日、企業内教育に必要なオンデマンド学習コンテンツ制作サービスの提供を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。
寿スピリッツ<2222>
急騰、前日比8%超の上昇で6000円大台に乗せ、上場来高値を更新した。同社は北海道の「ルタオ」ブランドなどを中心に地域ブランド菓子を展開する菓子製造販売会社だが、首都圏での販売強化などの重点施策の推進などにより業績拡大路線を走る。