03月01日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
1日の東京株式市場は、もみ合い展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万5700円-1万6100円
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の1万6000円。1万6000円を挟んでの攻防となりそうである。
対ドルでの円高が進み、主力の輸出関連株には売り圧力が強まる可能性もありそうだ。また、午前10時には、中国で2月製造業PMI(購買担当者景気指数)の発表が予定されているほか、中国人民銀行(中央銀行)による追加の緩和策を受けた中国株式市場の反応を見たいとして、様子見気分が広がることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1710万株、買い1450万株で、差し引き260万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、電機、ゴム、銀行、自動車、機械、非鉄、小売など。
買いセクターに、サービス、通信、建設、電機、陸運、REIT、金属、小売など。
【注目の材料銘柄】
■カヤック<3904>
D HEARTS VIETNAM社を2500万円で取得し子会社化、クリエイターの拡大・多様化により競争力の強化を図る
■ラック<3857>
ベネッセHD<9783>が50万株(発行済み株式数の1.87%)を取得し関係を強化
■フージャース <3284>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.5%にあたる100万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月1日から4月30日まで。
■リミックス <3825>
ビットコインをはじめとする仮想通貨交換所を運営する子会社を設立。フィンテック関連事業も推進する。
【予定】
■3/1(火)
【国内】
1月労働力調査・有効求人倍率(8:30)
1月家計調査(8:30)
10-12月期法人企業統計(8:50)
10年国債入札
《決算発表》
ゼネパッカー、伊藤園
【海外】
中国2月製造業PMI(10:00)
豪州準備銀行理事会
ユーロ圏1月失業率(19:00)
米1月建設支出(2日0:00)
米2月ISM製造業景況指数(2日0:00)
米2月新車販売台数
ブラジル2月貿易収支(2日3:00)
米大統領選挙の予備選・党員集会が集中する「スーパーチューズデー」
《決算発表》
ケイト・スペード&カンパニー
休場:韓国

【NY概況】
29日のNYダウ平均は続落し、前週末比123ドル47セント安の1万6516ドル50セントで終えた。
朝方は原油先物相場の上昇を受けて買いが優勢だったが、シカゴ購買部協会が公表した2月の景気指数(PMI)は47.6と前月の55.6から大幅に悪化した。
1月の米仮契約住宅販売指数が市場予想に反して低下したことで、米経済指標の悪化などを材料視した売りが次第に膨らんだ。月末もあって利益確定の売りがでた。
原油相場が一時34ドルに迫る大幅上昇となったことで午後にかけて上昇に転じる場面もみられたが、引けにかけて再び下落に転じた。
ダウ平均は月間ベースでは50ドル高となり、3カ月ぶりに上げに転じた。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前週末比32.523ポイント安の4557.950で終了した。
セクター別では公益事業を除いて全面安となり、銀行や医薬品・バイオテクノロジーの下落が目立った。
個別銘柄では、JPモルガン・チェース、エクソンモービル、ユナイテッドヘルス・グループなどの下げが目立った。保有する中国の銀行株を売却すると発表したシティグループも下げた。
一方、キャタピラーやクアメリカン・エキスプレスは上昇。資産売却を発表した石炭掘削のコンソル・エナジーが高い。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,516.50 -123.47
S&P500種
1,932.23
ナスダック
4,557.950 -32.523
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反落した。3月物は前週末比315円安の1万6000円ちょうどで取引を終えた。29日の大阪取引所の終値は70円上回った。米株とともに売られた。3月物は一時1万5890円まで下げた。
一方、高値は1万6460円だった。