02月29日 相場概況(寄り付き)
【10時現在の概況】
日経平均株価は前週末比203円91銭高の1万6392円32銭で推移。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の結果や円安・ドル高による投資家心理改善を受け、買い優勢の展開が続くいている。
ただ、積極的に上値を追う雰囲気は乏しい。目先の利益を確定する売りが上値を抑えるほか、円相場が1ドル=113円台半ばと円安・ドル高が一服すると連れて日経平均も上げ幅を縮めた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も続伸し、上昇率は1%を超えている。東証規模別株価指数では小型株の上げが大きい。
日経平均プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を25.66円押し上げている。次いでファナックが10.79円、TDKが10.20円、ファストリが10.20円と続く。
マイナス寄与度は5.22円の押し下げで信越化がトップ。以下、日ハムが2.2円、住友不が1.61円と続いている。
東証1部の売買代金は概算で5513億円、売買高は5億9716万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の8割にあたる1562、値下がりは283、変わらずは95。
業種別では33業種中29業種が値上がり。1位は輸送用機器で、以下、保険、非鉄金属、電気機器と続く。値下がり上位には空運、陸運、食料が並んでいる。
個別では、ミニバンの開発・生産から撤退する方針が伝わったマツダが高い。自社株買いを発表した日産自が大幅高のほか、トヨタやホンダなど自動車株がしっかり。三菱UFJ、三井住友FGなどメガバンクもしっかり。
半面、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収提案を巡る交渉で交渉期限を延期すると発表したシャープが下げた。熊谷組が昨年来安値を更新し、鹿島や大成建、清水建などの建設株も軟調。
東証2部指数は3日続伸している。アートSHD、朝日インテクが上げ、ヨネックス、SFJが安い

225先物はみずほ・HSBC・メリル・岡三・GMO・クレディ・モルスタが買い越し。
三菱・UBS・ドイツ・GS・日産・カブコムが売り越し。
TOPIX先物は野村・GS・アムロ・ニューエッジ・メリルが買い越し。
バークレイズ・みずほ・シティ・モルスタ・UBSが売り越し。
外資系等は日新製鋼(5413)、ホシザキ(6465)、ソフトバンク(9984)、ネクソン(3659)に注目。
テクニカル的にはマルハ(1333)、九電工(1959)、森永菓(2201)、いちご(2337)、フジッコ(2908)、バイタル(3151)、ニチバン(4218)、マネパ(8732)が動兆。