<兜町カタリスト> 「発掘実力企業」
週末のNYダウは57ドル安の16639ドル。
S&P500は3ポイント安の1948ポイントと3日ぶりの反落。
ただNASDAQは8ポイント高の4590ポイントと3日続伸でマチマチの動き。
NYSEの上昇銘柄は1894、下落銘柄は1168と堅調。
週間では3指数とも2%弱の上昇となった。
原油先物価格はバレル32ドル台と軟調だったが気にするムードでもなかった印象。
10~12月のGDP改訂値は速報値の年率換算0.7%増から年率換算1%増へ上方修正。
景気は悪くないのだが、これが利上げ観測につながったことでのダウの軟調。
この解釈はいつもおかしく思える。
因みに6月の利上げ確率は36%、12月が53%と指摘されている。
いずれにしても原油動向を材料にした強弱感の綱引き。
G20は具体論なくいつものように通過した。
どうせ今週はまた週末の米雇用統計を気にする動きなのだろう。
為替への影響ほどはないし所詮瞬間芸の世界の材料にしか過ぎないのだから大げさに騒ぐ意味もなかろう。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏の毎年恒例株主への手紙。
「過去240年にわたり『米国売り』に賭けた投資をするのは間違いだった。
今もその時期ではない」としたのは間違いではなかろう。
一方で日経平均は週間では221円上昇。
2週連続週足陽線となった。
週間値幅は719円と4週ぶりに1000円以内での展開。
やや落ち着いたという印象。
上海でのG20は具体論はなかったものの「経済減速への協調姿勢」が見られたことから下値不安は後退。
先週は一時1ドル111円台まだあったドル円も114円近くまでなっており外部環境は一応好転の格好。
上値は重そうだが16000円台を固める展開だろう。
投資主体別売買動向では年金基金の売買反映する信託銀行が2月第3週に4999億円買い越し。
買越額は過去最大で、買い越しは13週連続。
海外投資家は売り越し続けているが個人投資家と一緒で健闘している。
市場では「TOPIXコア30指数へのバスケット買いが出ている」との観測。
年金買いの可能性と自社株買いの応援は見られている。
野村証券の試算ではGPIFの買い余力は4兆円超あるという。
これに個人投資家への配当が3兆円加われば結構な資金はあることになる。
日経平均の節目は終値ベースの16350円。
次が25日移動平均線16536円。
そして一目均衡表の基準線17638円。
今日高ければNYに遅れること1週間で今年初の3日続伸。
シカゴ225先物の高値は16530円。
まずはココを抜けることが前提になろうか。
安値は16185円であり、下値不安は薄そう。
日経ヴェリタスの「発掘実力企業」。
今週は「ニッチで稼ぐ(7)インフォテリア(3853)」。
「企業や個人事業者などに書類や動画資料をインターネット経由でタブレットに配信するシステムを販売。
Handbookサービスは現在、売上高の15%。
2021年3月期には35%に高める計画」。
フィンテック関連として昨年末からの株価5倍化、そして維持が凄いところ。
因みに3月12日に東京ドームプリズムホールで開催予定の「春のIR祭2016」。
A会場では10時~11時40分のコマで同社の平野社長が登壇予定。
まだ席はあるみたいなので、是非おいでいただければと思う。
因みにA会場は朝から晩まで櫻井の担当。
掛け合いチックに熊本弁で企業説明をして欲しいと考えている。
というか、席があるのが僥倖のような気もする。
同時間帯のもう1社はファンデリー(3147)の阿部社長が登場。
生活習慣病者への宅配サービスが中核で今後の期待の分野。
「夢は225採用」という意気込みは素晴らしい。
今年の3月は東証IRフェスタがないので、是非足を運んで欲しい。
同時刻に16社のIRがある一日。
市場関係者の相場見通しなどいつでも聞ける。
そうではなく「この企業を聞きたい」という視点で参加を選ぶと、このコマがベストだ。
何やら面白そうなのが土曜日の阿部首相のゴルフ。
神奈川のスリーハンドレッドで中外製薬の永山会長とのプレイ。
単なるゴルフとはいえバイオ関連の未来に結構期待感があったと邪推したいところ。