02月26日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
26日の日経平均株価は続伸し、前日比48円07銭高の1万6188円41銭で終えた。
買い先行で始まった後、日経平均株価は一時330円強まで上げ幅を広げたが、引けにかけ手仕舞い売りに急速に伸び悩んだ。結局、プラス圏を維持したものの、この日の安値で終了した。
25日の米株式相場が上昇し、市場の関心が高いニューヨーク原油先物相場も持ち直した。外国為替市場で円相場が一時1ドル=113円台と円安・ドル高方向に振れたことも投資家心理を強気に傾け、買いが優勢となった。
前日急落した中国・上海株式相場も上昇。世界的な株安傾向に歯止めが掛かりつつあり、運用リスクを改めてとる動きが加速した。
しかし、中国・上海で26日から開かれる、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で「実効性のある対策が打ち出されるか見極めたい」とムードが強まり、大引けに掛けて伸び悩んだ。
10年債利回りが過去最低を更新するなかで銀行株などへの買いが細り、自動車セクターも円安への反応は鈍く、来期業績への警戒から冴えない動きをみせ、全体相場も次第に上値の重さが露呈した。
JPX日経インデックス400も続伸した。終値は前日比41.94ポイント高の1万1883.82だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、3.73ポイント高の1311.27で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1117億円、売買高は21億6312万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1002と、全体の52%を占めた。値下がりは830、変わらずは109銘柄だった。
個別では、日経平均への影響が大きい値がさのファストリやファナックが上昇。増配を発表したパナソニックが上げ、ふくおかFGと経営統合すると発表した十八銀は大幅高となった。村田製作所が高く、NTT、JTも堅調。マネーパートナーズグループは後場終盤に急速に買われ、3日連続ストップ高となった。
一方、ふくおかFGは下落した。鴻海が買収契約を暫定的に見合わせると発表したシャープは大幅安となり、かんぽ生命やゆうちょ銀が売りに押された。
スクウェア・エニックス・ホールディングス、コロプラ、ディー・エヌ・エーが急落、サイバネットシステム、ネクストも安い。
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前日比25.47ポイント高の4198.66となった。
個別銘柄では、セブン工がストップ高。宮入バル、システクアイ、アートSHDやヨネックスが買われた。半面、ぷらっとやサイバーコム、カネミツサ、竹本容器が下げた。

日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。大引けは前日比7円45銭高の2333円48銭だった。
中小型株を中心に買いが向かった。日経平均株価の上昇に一服感が出たことで、ジャスダック平均も次第に上げ幅を縮小した。
「フィンテック」の関連銘柄の一角に買いが続いた。国内で初めて「ジカ熱」の感染者が発見されたことを受けて関連銘柄が物色された。ULSグループ、ニックスがストップ高。セルシード、ベクター、ラ・アトレなど買われた。半面、スマートフォン(スマホ)ゲームの課金モデルを厳格化するとの見方からゲーム関連株の一角が売られた。他では、北川精機、小僧寿し、エヌアイデイ、ロジコムなど売られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で411億円、売買高は1億8295万株。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反落。大引けは前日比6.24ポイント安の826.49だった。直近上昇していた時価総額の大きな主力銘柄の売りが目立ち、指数を押し下げた。
個別銘柄ではFFRIがストップ安。マイネットは一時ストップ安と急落し、リアルワールド、ビリングシス、みんなのWED、そーせいやジグソー、ミクシィが売られた。半面、アクロデア、はてな、サイジニアがストップ高。モルフォやラクーン、インベスCが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,188.41 |
48.07 |
日経平均先物 |
16,260.00 |
130.00 |
TOPIX |
1,311.27 |
3.73 |
TOPIX先物 |
1,315.50 |
9.00 |
東証2部指数 |
4,198.66 |
25.47 |
JASDAQ |
2,333.48 |
7.45 |
マザーズ |
826.49 |
-6.24 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2163120 |
2111700 |
東証2部 |
66110 |
18230 |