02月26日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
日経平均株価は続伸し、前日比192円63銭高の1万6332円97銭で前場を終えた。
25日の米株式相場が上昇し、市場の関心が高いニューヨーク原油先物相場も持ち直した。外国為替市場では円相場が一時1ドル=113円台まで円安方向に振れ、投資家心理が改善して買いが優勢となった。日経平均は一時330円強の上昇をみせる場面もあった。
ただ、10時を過ぎたあたりから目先筋の利益確定の動きが出て伸び悩む展開を余儀なくされた。
中国など新興国から資本が流出するとの懸念が強まるなか、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が26日から中国・上海で開かれる。実効性のある対策が打ち出されるかを見極めたいと様子見ムードが広がった。
前場の売買代金は1兆円を割り込むなど全体商いは盛り上がりを欠いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9882億円、売買高は10億9719万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1221と、全体の63%を占めた。値下がりは586、変わらずは133銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソフトバンクが上昇。日経平均への影響が大きい値がさのファストリやファナックも上げた。増配を発表したパナソニックが上げ、ふくおかFGと経営統合すると発表した十八銀は大幅高となった。村田製作所、太陽誘電、NTT、NECなども堅調。
一方、ふくおかFGは下落。三菱商や三井物が売りに押された。鴻海が買収契約を暫定的に見合わせると発表したシャープは大幅安だった。三菱商事安い。マネーパートナーズグループ、サイバネットシステム、ディー・エヌ・エー、ネクスト、日立工機なども下落した。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前日比35.44ポイント高の4208.63となった。
個別銘柄では、セブン工がストップ高。宮入バル、ぷらっと、ヨネックスが買われた。半面、カネミツ、サイオス、アートSHDやサイバーコムが下げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比9円61銭高の2335円64銭だった。新興企業向け市場でも買いが優勢となった。上昇に一服感が出たことでジャスダック平均も午前の中ごろからは伸び悩んだ。
「フィンテック」に関連した銘柄の一角に買いが続いた。個人による低位株への物色も盛り上がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で233億円、売買高は1億2347万株。個別銘柄ではセルシードがストップ高。ニックス、山王、レカム、ホロン、メディシノバが上げた。一方でエヌアイデイ、新報国鉄、フロイント、SJIやクルーズ、FVCが下げた。
東証マザーズ指数は反落。前引けは前日比4.19ポイント安い828.54だった。直近まで上昇基調が続いていたため、利益確定の売りが出やすかった。個別銘柄ではマイネットが、GMOメディア、リアルワールド、そーせいやジグソーが下げた。半面、はてながストップ高。アクロデア、モルフォ、モルフォやラクーン、インベスCが買われた。