02月26日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
26日の東京株式市場は続伸後、上値を試す場面もありそう。
日経平均株価予想レンジ:1万6000円-1万6450円。
日経平均はこのところのレンジ上限となっている1万6300円を上回る動きが見られるかどうかが注目される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の後半と円安に傾いている。輸出関連の主力株に買い戻しや見直し買いが入り、上げ幅を広げる場面もありそう。
ただ、きょうから上海でG20(20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議が開催されることから、買い一巡後は、内容を見極めたいとして、模様眺め気分が広がることも想定される。
本日上昇であれば、目先の底打ちの可能性は一段と高まる。その場合3月は、これまでとは一転、長い上昇ラリーが続く可能性もあると考えられる。
主要外国証券経由の注文動向は、売り3040万株、買い1530万株で、差し引き1510万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、サービス、ゴム、自動車、小売、情報通信、陸運、不動産、商社など。
買いセクターに、サービス、電機、不動産、薬品、REIT、情報通信、銀行、食品など。
東証が25日発表した2月第3週(15~19日)の部門別売買動向によると、年金基金
の売買動向を反映する信託銀行は13週連続で買い越し、買越額は4999億円と1982
年7月に統計開始以来、最大でした。外国人は7週連続で売り越し、売越額は4053
億円。個人は3週連続で買い越し、買越額は25億円。
【注目の材料】
■マイスターエンジニアリング[4695]
自社株買いを発表。発行済み株式の4.79%にあたる40万6000株、2億3629万円を上限に実施する。26日の取引開始前に立会い外買い付けを行う。同社は東証2部上場で産業用機械のメンテナンスなどを手がける。25日終値は582円(△4)。
■パナソニック[6752]
期末配当予想を発表。期末はこれまで未定としていたが14円(前期実績10円)とした。年間では24円(同18円)となる。25日終値は927.7円(△57.5)。
■あかつきFG[8737]
自社株買いを発表。発行済み株式の8.4%にあたる125万株、5億円を上限に実施する。取得期間は3月1日から来年3月31日。配当予想も発表。期末配当は7円50銭(前期実績15円)、年間で15円(同22円50銭)となり、減配。また、7月1日付で「あかつき本社」に商号変更する。25日終値は359円(△5)。
■ハウスドゥ[3457]
22日、株式の立会外分売終了を発表している。分売は株数200千株。分売値段は2,110円だった東証一部指定を目指している。今回の立会外分売は、一部指定の形式要件である株主数の充足を図るためのもの
■IBJ[6071]
23日、期末配当金について、実質的に前期比4.50円増配となる17円配当に決定したことを発表。
【予定】
26日(金)
【国内】
1月消費者物価指数(8:30)
《決算発表》
H.I.S.、日駐、ダイドドリ、東和フード、大和コン、内田洋
【海外】
G20財務相・中央銀行総裁会議(~27日上海)
仏10-12月期GDP速報値・2月消費者物価(16:45)
独2月消費者物価速報値(22:00)
米10-12月期GDP改定値(22:30)
米1月個人所得・個人支出(27日0:00)
《決算発表》
JCペニー、フット・ロッカー
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
25日のNYダウ平均は続伸し、前日比212ドル30セント高の1万6697ドル29セントと1月6日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値で終えた。
中国株式相場は大きく下げたが、日欧の株式相場は上昇した。朝方に安く推移していた原油先物相場が午後に上げに転じると株式を買う動きが勢いを増した。
1月耐久財受注が予想を大幅に上振れたことが好感された。低迷していた米製造業が回復する可能性が意識され、株式の買いを促したとの指摘があった。ダウ平均は取引終了にかけて上げ幅を広げ、この日の高値圏で終えた。
原油相場が下げていた朝方には株式相場も前日終値を下回って推移する場面があった。
セクター別では全面高となり、自動車・自動車部品や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。
ナスダック総合株価指数は同39.599ポイント高の4582.205と1日以来の高値で終えた。
決算が市場予想を上回った家電量販店のベストバイが上昇し、決算で1株利益が市場予想以上となった百貨店のコールズも高い。決算で赤字幅が拡大した総合小売りのシアーズ・ホールディングスは材料出尽くし感から買われた。
一方、前日夕に発表した決算見通しが市場予想を下回った高級家具販売のレストレーション・ハードウエア・ホールディングスが急落した。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,697.29 +212.30
S&P500種
1,951.70
ナスダック
4,582.205 +39.599
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は続伸した。3月物は前日比290円高の1万6230円で引けた。25日の大取終値を100円上回った。原油高や堅調な1月の米耐久財受注額を手掛かりに米株とともに買われた。円安も支援材料になり、3月物は一時1万6250円まで上げた。この日の3月物安値は1万5895円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16230 ( +100 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16240 ( +110 )
( )は大阪取引所終値比