02月25日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
25日の日経平均株価は3日ぶりに反発した。終値は前日比224円55銭高の1万6140円34銭だった。前日の米国株がプラス圏で引けたことを受け、投資家の不安心理が後退、全般は内需株中心に買い戻しの動きが活発化した。
原油価格の下げ一服や米株高を好感した買いが入り、午後に入ると外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向に振れ、リスクを取る動きが一段と強まった。
米石油在庫が市場予想より大きく減少し、需給緩和への過度な警戒感が後退。原油相場が反発し、前日の米株高を演出した。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。終値は前日比216.50ポイント高の1万1841.88だった。
東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、23.01ポイント高の1307.54で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3885億円、売買高は23億9860万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の9割弱にあたる1680、値下がりは209、変わらずは48だった。
個別では、ソフトバンクグループが売買代金を大きく膨らませ上昇。新日鉄住金やJFEなど鉄鋼株が上昇。政府が補正予算を編成するとの期待から業績が上向くとの連想が働き、大林組や鹿島などに買いが膨らんだ。
三菱UFJや三井住友、みずほFGなどメガバンクも上げた。パナソニック、NTTも上昇。マネーパートナーズグループが連続ストップ高、リブセンス、日本カーボンも値を飛ばした。
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下で再建を進めると決めたシャープは乱高下した。一時は上昇したが、大規模な第三者割当増資を発表すると売りが強まった。半面、トヨタやマツダが冴えず。ファナック、ファストリも安い。サイバーエージェントが大きく売られ、ローソンも下落した。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。大引けの2部指数は、前日比46.56ポイント高の4173.19となった。
個別銘柄では、Gダイニング、安川情報、日本精機、朝日インテク、象印、ヨネックスが上げた。半面、ぷらっと、カネミツ、アートSHD、ツヴァイ下げた。

日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。終値は前日比14円01銭高の2326円03銭だった。日経平均株価が堅調に推移し、不安定な投資家心理がじわり温まった。投資家は運用リスクを取る姿勢を強め、大型株に加えて中小型株にも投資資金を振り向けた。
午前の取引では情報・通信や小売り、ゲーム関連株など内需株に買いが目立ったが、後場に入ると機械や電気機器の一角も上げ幅を拡大した。日経平均の上げ幅が一時300円を超えるなか、ジャスダックも一段高となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で445億円だった。売買高は1億8473万株。2016年3月期の決算連結見通しを上方修正した大井電気が上昇。個別銘柄ではULSグループ、ホロン、ウィズ、ロジコムがストップ高。クルーズや平田機工、ODK、マクドナルドが買われ、半面、メッセージ、東北鋼、リック、ドーンやメッセージ、イリソ電子が売られた。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比9.69ポイント高の832.73だった。
ウォルト・ディズニー・ジャパンなどと共同開発したスマホゲームの提供を始めたミクシィや、そーせい、サイバダインといった主力株が上昇。マザーズ指数は午後の取引で一段高となったデータセクション、サイジニア、GMOメディアがストップ高。みんなのWED、テクノマセ、ALBERT、AMBITも買われた。
一方、マイネットはストップ安。UMN、オンコリスバイオやメタップスも安かった。
上場初日の24日に取引が成立しなかったはてなは、上場2日目のきょう午前に公募・売り出し価格(公開価格、800円)の3.8倍にあたる3025円で初値を付けた。ただ、後場に入ると利益確定売りがかさみ、一時初値比670円安の2355円を付ける場面があった。終値は2700円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,140.34 |
224.55 |
日経平均先物 |
16,130.00 |
270.00 |
TOPIX |
1,307.54 |
23.01 |
TOPIX先物 |
1,306.50 |
26.50 |
東証2部指数 |
4,173.19 |
46.56 |
JASDAQ |
2,326.03 |
14.01 |
マザーズ |
832.73 |
9.69 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2398600 |
2388536 |
東証2部 |
60280 |
14744 |