02月25日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
25日、前引けの日経平均株価は3日ぶりに反発した。前引けは前日比111円24銭高の1万6027円03銭。24日の原油価格の下げ一服や米株高を好感、リスクを取る動きが優勢だった。
前日の欧州株は総じて下げたものの、米国株市場が腰の強さを発揮しプラス圏で着地したことで投資家の不安心理が後退した。
外国為替市場でも足もとは円高傾向が一服していることがポジティブに働いている。
補正予算など政策期待から建設や不動産株など内需株に物色の矛先が向いている。ただ、週末に控えるG20を前に上値を買い進む動きにも慎重で、日経平均が1万6000円台回復した水準では上値を積極的に追う雰囲気は乏しかった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発した。
東証規模別株価指数の大型株は伸び悩んだが、中・小型株は堅調だった。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆0690億円、売買高は10億7421万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の8割を超える1627、値下がりは254、変わらずは55だった。
個別では ソフトバンクグループが商いを伴い上昇、パナソニックも買われた。取引時間中に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下で再建を進めると伝わったシャープが上昇。新日鉄住金やJFEなど鉄鋼株、大林組や鹿島などの建設株が上げた。
一方、トヨタや日産自、マツダなどの自動車株の一角が安い。ファナックも値を下げた。JDIも小幅安。オークマが売られ、THKも安い。
東証2部指数は3日ぶりに反発した。前引けの2部指数は、前日比36.17ポイント高の4162.80となった。個別銘柄では東邦金属、安川情報、朝日インテク、象印、ヨネックスが上昇し、MV東北ツヴァイ、Ysテーブル、アートSHD、ぷらっとが下げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。前引けは前日比7円94銭高の2319円96銭だった。運用リスクを取る姿勢が新興市場にも広がった。
情報・通信やゲーム関連、小売業などの上昇が目立った。好決算や事業拡大につながる売買材料が出た企業を物色する動きもあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で204億円、売買高は7122万株だった。
個別銘柄ではぱど、ウィズ、ロジコムがストップ高。ファルコHD(1部、4671)との業務提携を発表したODKが大幅上昇。マクドナルドやクルーズ、平田機工も買われ、リック、東北鋼、メッセージやドーン、FVCが売られた。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比11.43ポイント高い834.47だった。個別銘柄ではGMOメディアがストップ高。データセクション、新スマホゲームの提供を始めたミクシィのほか、そーせいやジグソーが上昇。半面、利益確定売りに押されたマイネットやインフォテリ、メタップス、UMNが下落した。
上場初日の24日に取引が成立しなかったはてなは、上場2日目のきょう午前に公募・売り出し価格(公開価格)の3.8倍にあたる3025円で初値を付けた。その後は利益確定売りが増え、前引けは初値を下回る2796円だった。