02月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
25日の東京株式市場は、米国株の急速な戻りを好感し堅調な展開なスタートだろう。
その後は材料難であることやあす26日から27日にかけて中国の上海で開催されるG20(20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議を控えていることから、日経平均は1万6000円をはさんだ動きで積極的な売買が控えられる可能性もある。
日経平均株価予想レンジは、1万5800円-1万6100円。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1270万株、買い1410万株で、差し引き140万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額は売り越し。
売りセクターに、電機、自動車、化学、小売、食品、空運、農林水産など。
買いセクターに、通信、サービス、情報通信、薬品、REITなど。
【個別注目材料】
■シード <7743>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.45%にあたる21万株(金額で2億8000万円)を上限に、25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は24日終値の1236円)を実施する。
■ワークマン <7564>
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■システナ <2317>
IoT関連や人材サービスの子会社を設立する。IoT、ロボット、ソーシャルメディア分野に特化した「ストーン」、IT系人材サービスを提供する「キャリアリンケージ」、ペット業界向けにIoT機器の販売を手掛ける「eペット」の3社。
■北の達人コーポレーション<2930>
23日、株主優待制度の内容変更を発表。変更後の優待内容は、1単元(100株)以上保有のすべての株主に、同社の主力商品のひとつである、くすみ用洗顔「二十年ほいっぷ」(定価2,037円(税込))を年1回贈呈する。同商品は3年連続でモンドセレクション金賞を受賞し、2014年には固形石鹸を除くホエイ配合洗顔剤市場において売上実績日本一を達成
【予定】
25日(木)
【国内】
2年国債入札
《決算発表》
INV、ラクーン、ウチダエスコ
【海外】
ユーロ圏1月マネーサプライ(18:00)
英10-12月期GDP速報値(18:30)
ブラジル1月失業率(21:00)
米1月耐久財受注(22:30)
米12月FHFA住宅価格指数(23:00)
米7年国債入札
《決算発表》
コールズ、ギャップ
休場:フィリピン
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
24日のNYダウ平均は反発した。終値は前日比53ドル21セント高の1万6484ドル99セントだった。
ダウ平均は取引開始後下げ幅を265ドルまで広げた。
アジアや欧州株式相場が下げたほか、原油先物相場が下げの勢いを強めていたのが嫌気され、エネルギーなど資源関連株に売りが出た。
24日は、石油・ガス関連向けの引当金を12億ドル(約1300億円)積み増したと伝わった銀行大手のウェルズ・ファーゴが売られた。世界的な景気減速が業績を圧迫するとの警戒もあって金融株が下げを主導した。
ダウ平均は取引終了にかけて上げに転じた。エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計でガソリン在庫の減少が報じられると原油相場が反発し、株式相場も引けにかけて上昇に転じた。アップル、インテルなど主力のハイテク株を中心に買い戻しが入り、相場を押し上げた。
ナスダック総合株価指数も反発し、前日比39.023ポイント高の4542.606で終えた。
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,484.99 +53.21
S&P500種
1,929.80
ナスダック
4,542.606 +39.023
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。3月物は前日比110円高の1万5940円で取引を終え、24日の大阪取引所の終値を80円上回った。朝安で始まった原油先物相場が上げに転じて、米株とともに買われた。
3月物は前夜の夜間取引時間に一時1万6000円台を回復し1万6075円まで上げたが、日中は1万5000円台で推移した。この日の3月物安値は1万5525円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
15940 ( +80 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
15955 ( +95 )
( )は大阪取引所終値比