02月24日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
24日の東京株式市場は、軟調な展開となりそうだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値(1万5830円)にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。
日経平均株価予想レンジは、1万5600円-1万6100円。
最近の動きでは1万5800円どころでは下げ渋る動きも見られており、このあたりで下げが一服するかどうかが注目したい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2560万株、買い780万株で、差し引き1780万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、不動産、銀行、通信、電機、サービス、化学、情報通信、機械など。
買いセクターに、サービス、通信、小売、機械、薬品、その他製品、陸運など。
24日、はてな<3930>がマザース市場にIPO(新規上場)する。成り行き注文状況は、買いが優勢となっている。
事業内容 UGCサービス事業(ソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」、ブログ「はてなブログ」などの開発運営および、法人向けコンテンツマーケティングサービス、テクノロジーソリューションサービス)
売り出し価格 800円
【注目材料】
参天薬<4536>
16年3月期の期末配当予想を従来の12円から13円に増額、中間期実績12円と合わせ年間25円。
TDCソフト<4687>
3月31日を基準日、4月1日を効力発生日として1株を2株に分割。
スリープロ <2375>
第1四半期の経常益が61%増に拡大。
松井証券が毎営業日公表する自社オンライントレード上の信用評価損益率はこの日、買い方がマイナス16.843%(22日はマイナス16.467%)と悪化し、売り方はマイナス5.446%(同マイナス6.352%)と改善した。双方のカイ離は11.397ポイント(同10.115ポイント)と再び拡大し、含み損率の点で買い方劣勢・売り方優勢の構図が尾を引いている。
一方、売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、41.0%(22日は41.5%)と2営業日連続で低下した。ただし、40%超えは6営業日連続となり、依然として高水準を維持している。
【予定】
■国内(24日)
1月企業向けサービス価格指数(8:50)
《決算発表》
JHR、プラネット、アインHD
《株式分割》※権利取最終日
フロイント、アプライド、STUDIOUS、Hamee、ハイデ日高、クリレスHD、アダストリア、日新製糖
《新規上場》
はてな
■海外(24日)
仏2月消費者信頼感指数(16:45)
米1月新築住宅販売件数(25日0:00)
米5年国債入札
フィッシャーFRB副議長講演
《決算発表》
ロウズ・カンパニーズ、ターゲット、セールスフォース・ドットコム、TJX
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
23日のNYダウ平均は前日比188ドル88セント安の1万6431ドル78セントと反落で終えた。
サウジアラビアのヌアイミ石油相が減産を行わないとの見解を示したほか、イランのザンギャネ石油相も主要産油国の増産凍結案に否定的な発言を行った。
原油価格の低迷長期化で業績の底入れが遅れるとの懸念から石油株や素材関連株に売りが膨らんだ。NY原油先物が4%あまり下落。シェブロンやエクソンモービルなどに売りが出た。
2月消費者信頼感指数が予想を下回ったことも嫌気された。
ナスダック総合株価指数は同67.024ポイント安の4503.583で終えた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「エネルギー」や「素材」を筆頭に9業種が下落。「公益事業」は下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,431.78 -188.88
S&P500種
1,921.27 -24.23
ナスダック
4,503.583 -67.024
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落し、安値圏で取引を終えた。3月物の終値は前日比330円安の1万5830円だった。23日の大阪取引所の終値を270円下回った。原油相場の大幅反落で米株とともに売られた。
円相場の上昇も弱材料になり、3月物は一時1万5815円まで下げた。一方、高値は1万6335円だった。