02月23日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
23日前引けの日経平均株価は小幅続伸。前日比15円39銭高の1万6126円44銭だった。買いが先行して始まった後は上値が重くなり、日経平均株価は一時マイナス圏に沈む場面もあった。前日終値を下回る水準では押し目買いも厚く、前引けは小幅ながら高く着地した。
原油や非鉄金属の市況改善を受け、資源関連銘柄の上昇が相場をけん引した。
外国為替相場で円相場が上昇した場面で、日経平均は下げに転じる場面もあったが、前引けにかけて小幅ながら再び持ち直した。
週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、市場の安定に向けて参加各国が協調するとの期待感も相場を下支えした。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅ながら反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1129億円、売買高は11億6751万株。東証1部の値上がり銘柄数は603、値下がり銘柄数は1222、変わらずは115だった。
個別では、フジクラが上げ幅を一時10%超に広げた。銅や鉄鉱石の価格上昇を受け、住友鉱など非鉄金属やJFEなど鉄鋼大手が軒並み上昇した。主力のソフトバンクグループが上昇、三井住友フィナンシャルグループも堅調。三菱UFJやトヨタは小幅高。
日本アジア投資が急伸、星光PMC、日本ケミコンなども買われた。
半面、KDDIが軟調、セブン&アイやオリンパスが下げた。食料品や建設、不動産など内需関連株の下げが目立った。
東証2部株価指数は小幅ながら7営業日ぶりに反落した。前引けの2部指数は、前日比1.30ポイント安の4148.51となった。続伸して始まったが、午前の取引終了間際にかけて売りが増えた。個別銘柄ではくろがね工作所、アートSHD、アルチザ、ぷらっとや鳥貴族が下げた一方、システクアイ、サイバーコム、天昇電、ヨネックスが上昇した

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。前引けは前日に比べ3円67銭高い2325円65銭となった。新興企業銘柄にも買いが入った。ただ上値は重かった。日経平均株価が前場後半に一時下げに転じると、ジャスダック平均も上げ幅を縮めた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で238億円、売買高は9496万株。個別銘柄ではアイル、小僧寿しがストップ高。雑貨屋BL、システム情報、ノジマやイリソ電子、3DMが上昇した。半面、ワンダーコーポレーションやネクストジェン、スマートバリュー、アイサンテクやサン電子、FVCが下落した。
東証マザーズ指数は7営業日ぶりに反落した。前引けは前日比5.70ポイント安い816.13だった。個別銘柄ではフィックスターズ、メディビ、リアルワールド、そーせいやモルフォ、インフォテリが下落した。一方で、シリコンスタジオ、コラボス、ソーシャルワイヤがストップ高。インベスCやジグソー、マイネットは上昇した。